なぜ、女性はオーガズムを偽造するのか

人間のセクシュアリティは素晴らしい。私たちがセックス時に様々な行動をする理由についての理解は、心理学研究者の興味をそそり続けている。

とくに、オーガズムを偽装するなどは興味深い。

現代人のほとんどは、満足できる楽しい性生活を追求したいと思っている。しかし、性的欲求を表現することは、ほとんどの人、特に女性にとってタブーである可能性が高い。

最近ある研究で、「女性が自分の性的欲求をどのように伝えているか」や「オーガスムを偽造する理由」について調査された。

結果として、次のことが判明している。

性的欲求についてのオープンなコミュニケーションが不足しているにもかかわらず、ほとんどの人は依然として中〜高程度の性的満足を報告しているようだ。これは、インディアナ大学(Herbenick et al.,2019)のDebby Herbenick(デビー・ハーベニック)氏の最新の研究に基づいている。

全米から集められたアメリカ人女性1,055人のサンプルにおいて、研究者らは性的行動と発達、偽りのオーガスムとその理由、性的コミュニケーション、最近の性的満足度を測定するため、多数のアンケートをオンラインで実施した。

偽のオーガズム

研究者らは、58%以上の女性がオーガスムを装っていると報告した。そもそも、女性はなぜオーガズムを偽るだろうか。

その理由は、

  • パートナーに成功を感じさせたい
  • 疲れを感じたので終わらせたい
  • その人が好きで気分を害したくない

などとさまざまだ。

オーガスムを装わなくなったと報告した女性は、実際にオーガスムを感じていたかどうかにかかわらず、

  • セックスに慣れていること
  • 女性として自分のアイデンティティに満足していること
  • パートナーからの被受容感があること

から、オーガスムを装わなくなったと報告した。言い換えれば、2人の関係は、もはやごまかす必要を感じなくなるほど安全で安心だと感じていたということである。

研究者らは、自分に自信を持つようになった女性と、パートナーとの関係の安全性にプラスの効果があると指摘している。

性的コミュニケーションと会話

性的欲求について話し合うことは、必ずしも容易ではない。実際、この研究で明らかになったように、ほとんどの人は会話しないことを選んでいる。女性の半数以上(55%)が、「したい」と考えているにもかかわらず、性的欲求についてパートナーへ話さないことに決めているようだ。

それはなぜか。

主な理由は、

  • 相手の気持ちを害したくなかったこと
  • 詳細に説明することへ抵抗があったこと
  • 恥ずかしいこと

だった。

若い女性はまた、自分が持つ欲しい気持ちをどのように頼めばいいのかわからず、また拒絶されることを心配していると報告している。

当然のことながら、女性が自分の性的欲求について率直で直接的な言葉で話すことができればできるほど、女性の満足度は高くなると報告されている。セックスについて話す機会が多ければ多いほど、欲求を正確に求めている可能性が高くなる(パートナーが提案してくれることを願っているようだ)。

まとめ

オープンで正直な会話は、両パートナーにとって満足のいく性生活を送るため重要である。性的能力や体の部位についての直接的な会話は、当初は困難であったり恥ずかしいものであったりすることが多いかもしれないが、性的関係においてパートナーのニーズを確実に満たすため不可欠だ。

気持ちに関する会話を避けることは、女性の性的満足度の低下と相関している。

研究の議論の中で、研究者たちは、ほとんどの女性が自分の性的な声を見つけられずにどれだけの時間苦しんでいるかに言及した。

参加した女性は平均20代半ばで、感動やセックスしたい気持ちを分かち合い、自信を持ち、パートナーによって性的な喜びが評価されたいと考えている。また、調査対象となった女性の約5人に1人は、自分の性的嗜好について話すことに不安を感じ、自信を持っていなかった。さらに、10人に1人は性的快感がパートナーにとって重要であるとまだ感じていなかった。アメリカ人女性の平均初体験年齢は16〜17歳前後であり、多くの若い女性はそれ以前に性行為(オーラルセックスやパートナーによるマスターベーションなど)を報告している。このように、若い女性は、パートナーにとって性的快感が重要であると感じるようになるまでの約10年間、さまざまなパートナーとのセックスに関わることが多い。

Herbenick, D. et al. (2019). Women’s Sexual Satisfaction, Communication, and Reasons for (No Longer) Faking Orgasm: Findings from a U.S. Probability Sample. Archives of Sexual Behavior.

パートナーの性的満足度が自分にとっても重要であることを示すため、話し合うことが重要だと研究から分かる。性的欲求を話した際、話の肯定的な結果に驚くかもしれない。

参照:psychcentral

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