なぜ人は危機でトイレットペーパーを買いだめしてしまうのか?専門家4人の意見

トイレットペーパー健康
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中国武漢を発生源とするコロナウイルスが世界中へ広がり続ける中、各国では不安が高まっています。

大規模なパンデミックを恐れた消費者たちは、1〜2週間の隔離に備え、様々な物資を買いだめしているほどです。

最近、アルコール除菌剤が不足しているとの報告や、次は電池などの電子製品になるかもしれないとの警告が出ています。

また、需要が急増したため、一時的にスーパーマーケットやドラッグストアの棚からトイレットペーパーが無くなりました。

日本だけでなく、オーストラリアやアメリカ、ニュージーランドでもトイレットペーパーは品薄状態になっています。

香港では、野心的な泥棒たちが配達物を盗むためにスーパーを襲っているほどです。

では、どうして人はトイレットペーパーを買い占めようとしてしまうのでしょうか?

生活必需品が品薄になるという問題はここ1カ月程で表面化し、直近では避けがたいものになっています。

イオンが圧倒的パワーで消費者を黙らせてくれたので良かった…。

トイレットペーパーに懲りない人たちは、米の買い占めまで行っているようです。

The Conversationが、4人の専門家へ「トイレットペーパー買い占め問題」についての意見を聞いています。

参考になると思ったので、この記事で紹介したいと思います。

Niki Edwards氏の意見

プロフィール:クイーンズランド工科大学公衆衛生社会福祉学部の上級講師。

トイレットペーパーは、コントロールを象徴します。

片付けたり、掃除する際に使用します。そして、多少タブーである身体の部位を扱います。

コロナウイルスのことを聞くと、人間はコントロールを失うのではないかと恐れます。

トイレットペーパーは、衛生と清潔を保つための手段のように感じられるわけです。

人々は代用品に興味がないようで、スーパーマーケットの棚には、まだ他のペーパータオルやティッシュは残っています。

このウイルスをめぐる情報や消費者向けのメッセージに関して、メディアは多くの責任を負っているでしょう。

脅威について正直になることは重要ですが、ヒステリーを起こしたり、不適切な行動を助長することは、理想とは程遠いです。

Brian Cook氏の意見

プロフィール:メルボルン大学上級講師で災害リスク軽減プロジェクトのコミュニティを率いる。

興味深い質問ですね。

私の考えでは、人々がストレスへどのように反応するかに関係しています。

彼らは快適さと安心の要素を求めています。

多くの人にとって、トイレットペーパーは掃除や清掃を連想させるような「嫌な要素」があります。

また、実用的な要素もあると思います。

トイレットペーパーは大きなスペースを必要とする製品なので、普段は多くの人が買い置きする物でもありません。

多くの人は、トイレットペーパーをティッシュとしても使っているので、インフルエンザのような病気にかかっている人は、たくさん必要だと考えます。

トイレットペーパーの買いだめは比較的安価な行為であり、危険を感じたとき、人間は「何かしなければならない」と考えるわけです。

David Savage氏の意見

プロフィール:ニューカッスル大学ニューキャッスル・ビジネス・スクールで行動経済学の准教授を務めている。

完璧な商品だと思います。

トイレットペーパーは完全な状態で保存でき、最終的な使用が保証されている数少ない商品の1つです。

確かなことはわかりませんが、ほとんどの人はトイレットペーパーがなくなりそうになったときにしか買わないと思います。

したがって、2週間以上隔離されなければいけない場合、大きな問題になります。

他の地域でトイレットペーパーが品薄になっているのを見たため、これは準備段階だと思いますね。

Alex Russell氏の意見

プロフィール:セントラルクイーンズランド大学でギャンブル研究上級博士研究員を務める。

ここにはいくつかの要因があります。

人は、トイレットペーパーを備蓄しているだけではありません。

マスクや消毒液なども品切れになってしまいました。

缶詰などの保存食もよく売れています。

人々は怯えており、身を沈めているのです。

彼らは必要なものを買っていて、その中の1つがトイレットペーパーとなっています。

トイレットペーパーはスペースを多く取る大きな商品なので、他のものよりもトイレットペーパーに注目していると思います。

スーパーマーケットで売り切れになった小さな商品(アルコール除菌製品)を見ても、一時的に無くなっている小さな棚にしかすぎません。

しかし、トイレットペーパーがなくなってしまったら、すぐ他のものと取り替えることのできない、膨大な棚スペースとなってしまうわけです。

2つ目の理由は、簡単な代替手段がないことです。

スーパーで食材がなくなってしまった場合は、まったく別の食材を買ってもいいでしょう。

しかし、トイレットペーパーがなくなったとき、それは誰にとってもかなり苛立たしい事態になります。

もちろん、ティッシュやペーパータオルは同じものではありませんよね?

まとめ

今後のことは、正直誰にも分かりません。

  1. パニックを起こして買い占めた側が正解となるのか
  2. 現時点の事実に基づく判断をしていた側が正解となるのか

不安を感じた時、人間は危険を回避するため、異常に心配するようプログラムされています。

これは、進化する過程で、噂話をもとにした危険回避は生存確率を高めていたためです。

僕は後者としてポジションを取っていますが、何より沈静化へ向かうことを願うばかり。

それは、コロナウイルスよりも付随する経済的な打撃の方が、大きな影響を与えるはずだからです。

PS

トイレットペーパーで買い占めが起きている様子を撮影した方いましたら、画像ください。

サムネイルにします。

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