2020-01-26 (日曜日)

信仰心が深い宗教的な人は無神論者より理論的思考が苦手

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さまざまな研究によると、知的かつ宗教的信念の強い例もあるが、平均して『信仰心の深さ』と『IQスコアの低さ』は関連していることがわかっている。

インペリアル・カレッジ・ロンドンのRichard Dows氏とAdam Hampshire氏は、Frontiers in Psychologyで発表した論文のなかで、『宗教性は知性と反比例することが十分に確立されている理由』を探った。

現在、宗教的な信仰を持つ人の割合は増えているようだ。

Via:Pew Research Center

この傾向が続けば、2050年までに、信仰を持たない人は世界人口のわずか13%を占めるにすぎないこととなる。IQの低さと宗教なつながりに基づけば、人類は集団的に賢くない方向に向かっていると言えるかもしれない。

理由の1つに、宗教的な人は直感へ頼る傾向にあるということがある。

このため、宗教的な人は直感と論理が衝突するような作業に限って弱い可能性があり、これがIQテスト全体の結果を下げている理由かもしれない。

これを調査するため、Dows氏とHampshire氏は63,000人以上を対象にオンライン調査を実施し、計画立案、推論、注意力、ワーキングメモリなどを測定する12の認知タスクを、30分間で完了させた。

また、参加者は〈宗教的か〉、〈不可知論的か〉、〈無神論的か〉を示した。

予想されたように、年齢や教育レベルなどの人口統計学的要因を調整した後でも、無神論者は宗教的参加者よりも全体的に優れていた。

不可知論者は無神論者と信奉者の間に位置する傾向があった。

実際、宗教的信念の強さは認知能力の低下と相関していた。なお、宗教的な人物は、推論を必要とする課題では全体的に劣っていたものの、ワーキングメモリにはわずかな差しかなかった。

また、「直感的な反応」と「論理的な反応」との間に、衝突を作り出すよう設計された推論作業では、宗教的な人が直観に依存するという仮説へ一致するように、テストにおいて最大の違いが現れた。

対照的に、明らかに直感的な答えがない複雑な推論作業では、グループ間の差は少なかった。

研究が示唆しているように、”宗教的な信念は人の意思決定において直感へ強く依存する傾向”があったり、”信念が強ければ強いほど影響が顕著になる”とすれば、現実世界ではどの程度の違いをもたらすのだろう。

今のところ、宗教が知性及ぼす影響に関する確実なデータはない。

しかし理論的には、認知訓練によって日々の意思決定が論理と矛盾する場合、人は直観へ過度に依存することなく、信仰を維持できるようになるはずだ。

ちょっと面白いテーマだったので、紹介させてもらった。

宗教関連ではオススメだと思う本👇

参照:Research Digest


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Keisuke Kuribara
株式会社Propagation代表取締役。興味対象は、ビットコイン、大麻、ウェブ、金融、生物、心理など。金融から健康、テック、音楽など様々な事について執筆しており、このブログは月間10万PV程度となっております。自身のアウトプットや知的好奇心を満たすことが主な目的です。お仕事の依頼や相談などお気軽にお問い合わせください。

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