参照は2018年3月16日に書かれた「Four Prediction Market Platforms Compared」である。

予測市場では、選挙、スポーツの試合、四半期ごとの事業報告など、参加者は将来の出来事の結果について推測する。スポーツや競馬での伝統的なギャンブルと同じように、結果を正しく予測している人正しくお金を稼ぐことが可能だ。現在、予測市場の設計において不可欠な部分として、ブロックチェーン技術を使用する新世代のプラットフォームが開発されている。

分散型の予測市場を構築している人物は、これら新しいプラットフォームは集権型のものよりも安全、高速、透明、安価、そしてアクセスが容易になると考えている。さらに、Ethereum(イーサリアム)やBitcoin(ビットコイン)のような分散型ネットワーク上で実行されるため、オンラインギャンブルに関する法律の対象にはならないと主張する人たちもいる。しかし、これらの主張には批判的である必要がある。パブリックブロックチェーンでオンラインギャンブルサイトを運営し、それを「dApp(Decentralized Application)」と呼んでも、すべての規制を回避することはできない。

とは言うものの、この記事では現在開発中の4つの分散型予測市場であるプロジェクト、「Augur」、「Gnosis」、「Stox」、「Hivemind」を取り上げ解説していく。

予測市場の紹介

これらプラットフォームの技術は新しいものだが、予測市場は何世紀にもわたって様々な形で使用されてきた。ただし、現代では技術的な課題、地理的な制約、および政府の規制によって制限されている。インターネットの登場により、1980年代から90年代にかけて最初のオンラインによる賭博取引所と政治的賭博市場が誕生し、真に世界規模の最初の予測市場が誕生した。

参加者がお互いに賭けることを可能にするP2Pシステムを作成したものもあったが、一般にどんなイベントを取引できるかを選択し、オッズを計算し、結果を判断し、支払いを処理する中央組織または会社によって運営されていた。

ほとんどの政府は、オンラインの予測市場をギャンブルまたはオプション取引のいずれかと見なし厳しく規制している。その結果、今日では限られたタイプの事象を特定の管轄でだけ利用できる。最も大きい商業的なプラットフォームのいくつかに、主にスポーツ賭博や競馬および他形態のギャンブルで使用されている、BetfairBETDAQおよびSmarketsがある。アイオワ電子市場やPredictItなどの大学と提携した予測市場は、一般に政治的出来事に焦点を当てている。ほとんどの取引所は、各イベントで各顧客の純獲得額に対して設定された取引手数料として計算される料金を請求することによって収益を得ている。

Intradeの物語は、オンラインの賭博取引所が政府の規制に違反しているときに何が起こるかを示した実例だ。1999年に設立されたIntradeは、2008年と2012年の米国大統領選挙の間にサイトで政治的予測の正確さについて広くメディアの注目を集めた。しかし2012年、Intradeは米国連邦政府によって規制されていない商品の取引について訴えられ、その後米国の居住者全員がサイトにアクセスすることを不可とした。政府に規制を受けたことでIntradeは取引量は劇的に減少し、2013年にその扉を閉めるに至った。

Bitcoinが誕生したことで、Fairlayのような暗号通貨を支払い手段として受け入れる、新しいオンラインの賭け取引所が登場した。分散型決済システムにより、これらの事業者は銀行業務やその他規制上の問題を回避できる。暗号通貨を使用するオンライン賭博場は世界中の誰もが予測市場に参加することを許可しているが、一般に規制されておらず、参加者は運営者が詐欺では無いことを信頼しなければならない。

予測市場プラットフォームの仕組み

新世代の予測市場プラットフォームでは、理論上透明性を高めるために、中央管理者の必要性を排除できるようEthereum(イーサリアム)やBitcoin(ビットコイン)などの信頼を必要としないパブリックブロックチェーンを使用している。これらのパブリックネットワークはまた、事業者が政府の規制を回避することを可能にし得る。それぞれ新しいプロジェクトの設計は異なるが、動作にはいくつかの類似点がある。

分散型プラットフォーム上では、誰でも有料の予測イベントを作成できる。このマーケットクリエイター(マーケットメイカー)は、その後イベントでトレードする参加者から料金を獲得できる。イベントが作成されるたびに、2つ以上の「結果トークン(アウトカムトークン)」が作成される。たとえば、イベントが「5月の選挙で政党 X が1位になる」という単純なバイナリー問題である場合、正の結果(第1位はX党)負の結果(政党Xが1位ではない)のための結果トークンが作成されることになる。

金融商品のようなこれら結果トークンは、市場が形成された後いつでもプラットフォームで自由に取引することができる。価格は、イベントが発生する可能性について市場のセンチメントを反映している。たとえば、肯定的な結果のトークンが0.55の担保トークンで売られている場合、これは結果が発生する可能性は55%であることを意味している。したがって、商品の価値は新しい情報や取引によって増減することになる。

イベント終了時にシェアが正しい予測を保持している場合、購入者はEther、Bitcoin、または別のERC20トークンなど1つの担保トークンと交換できる。シェアが間違った結果を予測していたならば、その賭けは無価値になる。一般に、プラットフォームは3つのタイプの予測イベントをサポートする。

1)バイナリ:結果が「はい」または「いいえ」のもの、2)カテゴリカル:複数の個別の結果があるもの、3)スカラー:イベントに対して定義された下限と上限の境界があるものだ。

結果の検証

イベントの結果を検証するには、いくつか方法がある。最も一般的な方法は、結果を確認するためのレポーターまたは「オラクル」の存在だ。あるいは、プラットフォームはイベントの取引に参加していない他ユーザーの調査を行い、イベントの結果について報告するよう依頼することができる。結果報告を依頼されたユーザーはインターネットでの調査が必要かもしれないが、参加を促すインセンティブはある。指定されたオラクルが結果を報告をしない場合や結果について論争がある場合、さまざまな解決手続きを定める。プラットフォームごとに、そのプロセス設定は異なる。

Augur

概要

2014年に設立され、Ethereumをもとに運営されているAugurは、存在自体を「信頼がいらない分散型オラクルおよび予測市場プラットフォーム」と表現している。同社は、自分たちのプラットフォームについて純粋なビジョンを持っており、人々がどのように使用するかを制御したくはないようだ。

Augurは手数料を受け取ることも、取引や業務のあらゆる側面を管理することもない。Augurが締結しているスマートコントラクトは完全に自動化される。開発者はコントラクトに充てられた資金を使い、市場の解決方法を制御したり、ネットワーク上の取引を承認または拒否したり、既存の注文を変更またはキャンセルすることはできない。

非営利法人であるForecast Foundationは、Augurの背後にある、プロモーション、開発、およびメンテナンスの管理を担当する法人だ。

資金/財務

Augurは、2015年8月から10月にかけてICOを開催した。ネイティブのReputation(REP)トークンを1,100万枚発行し、約530万ドル(約5.7億円)を調達している。REP は約1.47米ドルで取引を開始された。

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ICOの後、トークンは次のように配布されている。トークンの880万(80%)が一般に販売され、他の220万トークンはチーム/アドバイザー(16%)とForecast Foundation(4%)に分配された。Augurはユーザーから料金を一切徴収しないので、創設者とチームはREPトークンの価値が増加した場合にのみAugurの恩恵を受けることになる。

操作

ホワイトペーパーはAugurの活動を説明している。予測イベントの取引はすべてEtherで行われる。REPは、出来事を創り出したいと思ったり、あるいはレポーター/オラクルとして行動したい人たちが使用する。ユーザーは、これらの活動に参加することでお金を稼ぐことができる。

イベントクリエイターはETHとREPに債券またはステークスを掲示しなければならない。これらの債券は、1)市場が適切に解決された場合(結果が決定されることを意味する)、2)作成者によって選択されたレポーターが適切に報告した場合、に作成者に返却される。マーケットクリエイターは、イベントで取引をしている他のユーザーから料金を得る。

レポーターとして行動したいユーザーは、REPを利用する必要がある。マーケットに賭けられたREPトークンは、その所有者にAugurの市場料金の同等部分を受け取る権利を与えるので、報告を奨励されるはずだ。また、彼らが誤って結果を報告した場合、その賭け金を失う。レポーターがより多くのREPを所有し、それを使って正しく報告すればするほど、彼らはプラットフォームを安全に保つため収入をより多くを得るだろう。

イベントの結果について論争がある場合、プラットフォームは数回で解決を経る。極端な場合、プラットフォームは取引が停止されるフォークモードになり、すべてのユーザーが争われたイベントの結果を決定するために投票することができる。

現在の状態

Augurは現在、2016年3月にリリースされたEthereumテストネットワーク(Rinkeby)上でベータ版を実行している。アルファ版は2015年6月にリリースされていた。

Augurは、毎週の開発アップデートをブログに掲載している。最新のアップデートは3月7日だ。前回のアップデートでは、外部ベンダーのZeppelinによるセキュリティ監査を終了したことを発表している。Augurは、発表されたすべての問題は直接修正または対処されたと主張している。

ロードマップによると、セキュリティ監査の完了は5フェーズのうちの1つだ。リリース日は述べられていないが、2018年までに最終版をリリースすることを目指している可能性が高い。

チームとアドバイザー

Augurは、Jack PetersonとJoey Krugによって2014年に設立された。Petersonは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校で生物物理学の博士号を取得している。Krugはポモナ・カレッジでコンピュータサイエンスを学び、暗号通貨投資会社Pantera Capitalの共同最高投資責任者でもある。

Augurのアドバイザーは、Ethereumの創設者Vitalik Buterin、最初のオンライン賭け取引所の一つであるIntradeの創設者Ron Bernstein、ジョージメイソン大学の経済学者ロビン・ハンソン博士、Lightning Labsの共同創設者であるElizabeth Starkなどだ。

課題

Augurが生み出す市場は政府によるオプション取引またはギャンブルと見なすことができ、Augurを規制するように導くかもしれない。Augurのチームは、少なくともアメリカの規制については心配していないようだ。共同創設者のJoey KrugがReason Magazineに、「CFTCはおそらくAugurを却下し、大したことではないと言うだろう」と語った。それでも、Augurは他国の規制当局に対処する必要がある。

Gnosis

概要

Gnosisは、正確な予測を可能にするために透明で公平なアクセスを備えた予測市場プラットフォームを構築している。Ethereumブロックチェーン上で実行されるGnosisの開発は2015年初めに始まった。同社は、金融、保険、情報をプラットフォームのターゲットにしている。Gnosisは実践的なアプローチを取り、ジブラルタルのオフィスからエンドユーザー向けのアプリケーションを開発することを計画している。

Gnosisはまた、Gnosisプラットフォームにデータを提供できるインターネット対応機器との統合を可能にする計画を持っている。彼らは、非常に正確な予測を提供するため、人工知能システムによって生成されたデータの集約を考えている。事実上、これはシステムでオラクルとして機能する自動ボットが存在する可能性があることを意味する。

Gnosisは、ウォレットやERC20トークンのDEXなど、他の関連するプロジェクトにも取り組んでいる。

資金/財務

Gnosisは2017年4月にトークンセールを開催し、GNOトークンは1250万ドル(約14億円)を集めた。1000万GNOの固定供給があり、そのうち110万が現在取引所で取引されている。GNOは約51米ドルで取引を開始した。

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同社はGNOトークン自体を保有しており、トークンを使用して開発者にGnosisプラットフォームで作業するように動機付けることを計画している。

操作

Gnosisプラットフォームにはいくつかの層がある。Ethereumブロックチェーンが基本であり、その上にコアレイヤー、サービスレイヤー、アプリレイヤーがある。コアレイヤーは、結果トークンの実際の取引が行われる場所だ。ユーザーがGnosisで新しいイベントを作成したい場合、Ethereumでガス代のみを支払う。イベントで取引したい参加者は、関連する結果トークンを購入する。これらの参加者は取引時に0.5%の手数料を支払う。

結果トークンはEtherで支払うことができるようだ。GNOトークンは、スマートコントラクトを介してOWLと呼ばれる別のトークンを生成するために使用される。その後、OWLトークンを使用して取引手数料を支払うことができる。OWLは、ステーブルコインの一種であることを意図している。そこでは、1OWLを使用して、1米ドル相当の料金を支払うことができる。ただし、手数料は他のERC20トークンで支払うこともできる。この場合、トークンはGNOに変換され永久に削除される。しかし、GnosisはOWLが最も一般的に料金を支払うために使われると信じているようだ。

Gnosisは、アートの価値を判断したり、IoTネットワークからセンサーを利用したり、ソフトウェアのバグを発見したりするなど、ホワイトペーパーにユースケースの例を示している。

Gnosisは独自の取引dAppを開発する予定だ。また、開発者にそのプラットフォーム上でアプリケーションを構築することを望んでいるため、GNOトークンを使用し実行するように動機付けることを計画している。アプリケーション開発エコシステムの成功は、Gnosisの成功に大きな影響を与えるはずだ。

現在の状態

Gnosisはブログで開発の最新情報を提供している。Gnosis Olympiaと呼ばれるアルファ版が2017年からEthereumで実行されている。GnosisはOlympiaで予測トーナメントを開催している。彼らは最近、Gnosis Xと呼ばれるプラットフォーム上で、アプリケーション構築を奨励する開発者プログラムが3月19日に開始されることを発表した。開発者は3つの異なるカテゴリーのアプリケーションを作成するためにGNOトークンで最高10万ドルを獲得できる。

チームとアドバイザー

GnosisのCEO兼共同創設者はMartinKöppelmannで、Hasso-Plattner Instituteで学び、ドイツ海賊党に参加していた。CTOはStefan Georgeで、コンピューターサイエンスの修士号を取得している。COOはベルリンのフリー大学で博士号を取得しており、ドイツのブロックチェーン協会総書記、またはブロックチェーンブンデスバーバンドである Friederike Ernst博士だ。

GnosisはVitalik ButerinやDr. Robin Hansonを含む、いくつかの顧問をAugurと共有している。Gnosisのその他のアドバイザーには、Ethereumの共同創設者でConsenSysの創設者であるJoseph Lubinがいる。Smarketsの創設者兼CEOであるJason Trost、ConsenSysのチーフであるJeremy Millar、金融業界のベテランJames Slazasもいる。

Gnosisには合計35人のチームメンバーがいるが、何人が予測市場プラットフォームに取り組んでいるのかは不明だ。

課題

政府の規制に関して、Gnosisはホワイトペーパーの中でギャンブルやサイトの賭博を制限する法律のためにプラットフォームが特定の法域では利用できないかもしれないと認めている。

Stox

概要

Stoxは、Ethereumベースのプラットフォームを使用して、分散型予測市場を主流のオーディエンスに提供したいと考えている。2014年に設立され、2016年に300万人のユーザーと500億ドルの収益を誇るオンラインの金融サービスプロバイダーであるinvest.comのチームによって設立された。欧州連合におけるクロスボーダー投資サービス Stoxのマーケティング戦略は、invest.comのユーザーベースを活用してStoxの活動を生み出すことだ。このプラットフォームは、invest.comのITインフラ上で動作する。StoxはBancorのスマートトークンプロトコルを使用している。

資金/財務

Stoxは2017年8月にSTXトークンのICOを開催した。ボクサーのフロイド・メイウェザーがプロモーションに参加している(SECにめっちゃ怒られていた)。TokenData.ioによると、Stoxは約3300万ドル(約35億円)を調達している。総供給量は5700万STXで、そのうち 4,200万が流通している。1トークンあたり1.21米ドルで取引が開始された。

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販売されたトークンの50%はICO参加者に、12.5%はinvest.comに、10%はStoxチームに、27.5%はStox Ltd.に配分された。Stox Ltd.に行ったのは、戦略的パートナーをStoxエコシステムに引き込むためと、運用上の予備費として使うためだった。

操作

StoxはEthereum上で動作し、STXトークンはERC20トークンだ。Stox氏はホワイトペーパーの中で単純なトークンモデルを説明している。Stoxは、選挙結果、スポーツ、娯楽、金融商品など、あらゆるイベントの取引が可能になると予測している。ユーザーは新しいイベントを作る際にSTXを利用しなければならず、料金はイベント作成者やマーケット作成者が徴収する。

結果の報告に関しては、イベント作成者はSTXで支払われる集権的オラクルを指定できる。ユーザーが本質的にSTXを使って投票するか、または結果についてメンバーに投票することによって投票するという合意を使用して、紛争を管理することもできる。

Stoxは消費者向けのアプリを開発中だ。また、既存の株式、オプション、FX取引のプロバイダーと連携し、これらのプロバイダが自社システムでSTXトークンを使用できるようにする予定。Stoxは流動性の問題を処理するためにトークンのプラットフォームとしてBancorを使用している。

現在の状態

StoxのWebサイトにロードマップがある。彼らは、ブログから毎月の開発アップデートで以下のように報告した。

  • Sun Tzuというプラットフォームのベータ版をリリース
  • 新しいスカラ予測タイプを作成しました
  • 他4つの言語にウェブサイトを翻訳した
  • 製品AMAをホストした

彼らは、3月まで続くベータプラットフォームでStox Cup IVトーナメントを開催している。また、人々が質問できるように「Ask Stox」も主催している。

次のステップでは、Stoxのプラットフォームとアプリを開発し、Invest.comの顧客ネットワークで立ち上げ、ソフトウェア開発キットを作成して他の会社が自分のシステムでStoxアプリを使用できるようにする予定だ。

チームとアドバイザー

Ophir Gertnerは創設者兼チーフストラテジストだ。彼はinvest.comを設立し、金融市場で15年の経験を持っている。アドバイザーの中には、テック起業家でビデオ共有サイトMetaCafeの創設者である財団評議会のEyal Hertzog、ブロックチェーンアドバイザリー会社CoinTreeのCEOであるUriel Peled、Invest.comのCEOであるItai Avneri、ソーシャルネットワーキングサービス RenRenのCEO兼創設者であるJoe Chenがいる。他、20人のチームで構成されている。

課題

Stoxは、ホワイトペーパーで政府の規制と流動性が問題になる可能性があるとし、すべて必要な規則に従うことにコミットしていると言いっている。彼らの計画は他の予測市場プラットフォームよりも集権化されているように見えるため、他のプラットフォームよりもオンラインギャンブル法を避けることが難しいように見える。

Hivemind

概要

Hivemindは、ユーザーが予測市場に参加できるようにするBitcoinに基づくオープンソースのプロトコルだ。Paul Sztorcによって作成され、以前のTruthcoinと呼ばれる提案に基づいている。Sztorcは2014年にTruthcoinに取り組み始めホワイトペーパーを発行した。彼は後に名前をHivemindに変更している

資金/財務

ウェブサイトによると、Hivemindは研究開発段階にあり、ICOやトークンの販売は予定されていない。他に公開されている財務情報はない。

操作

Hivemindは、CashCoins(CSH)とVoteCoins(VTC)の2種類のトークンを持つユニークなブロックチェーンだ。CSHはBitcoinと1:1で引き換え可能であり価値を表す(2 Way Peg サイドチェーン)。CSHの保有者は、VTCをまったく所有しなくてもイベントを作成し、契約を取引することができる。

VTCはユーザーの評判を反映しており、いくつかの点でAugurのREPコインと比較することができる。ユーザーのVTCの所有権によれば、イベントの結果は加重投票によって確立される。VTCの所有者もCSHで支払われる料金を徴収しているため、結果を正確に示すインセンティブが与えられる。VTCの所有者が投票しない場合、彼らは自分のVTCを失う。

Hivemindでは、料金を支払うことでどのユーザーでも予測イベントを作成できるが、使用できる決定枠は限られている。CSHの保有者なら誰でもイベントを取引でき、イベントの作成者はお金を稼ぐことができる。合意はPoW(Proof of Work)を通じて達成され、Bitcoinのマイナーは取引手数料を得るためにHivemindブロックチェーンをマイニングできる。

現在の状態

2016年5月付けのHivemind Webサイトにロードマップセクションがある。最後のGitHubコミットは2016年8月に行われたため、Hivemindが積極的に開発中であるようには見えない。

チーム/アドバイザー

Paul SztorcはHivemindの創設者だ。彼はビットコインの開発に携わっており、現在はブロックチェーン技術サービス会社Bloqのエコノミストであり、以前はエール大学の統計学の研究者だった。他に公開されているチームメンバーはいない。

課題

ここ数年の間に明らかな開発は行われておらず、創設者以外に知られているチームは存在しないため、Hivemindが稼働するまでにはやるべきことがたくさんある。しかし、ホワイトペーパーは非常に詳細で、Sztorc氏は経験豊富なBitcoin開発者であり、予測市場について精通している。

結論

これらの提案された予測市場プラットフォームはすべて、次の大きなオンラインギャンブルサイトになることを争っている。彼らは、グローバルな流動性を提供し、予測の精度を向上させるであろうブロックチェーン技術の統合により、前世代のマーケットより優れていると主張する。しかし、実際に機能する前に克服すべき大きな技術的課題はまだある。

さらに、上記以外でもいずれかのプロジェクトが人気を得れば、世界中の政府が注意を払い規制しようとするだろう。結果として、ブロックチェーン予測市場が近いうちに成功する可能性はまだ低い。

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