メールアドレスやパスワードをきちんと管理することは非常に重要だ。
同じメールアドレスとパスワードで、複数のウェブサービスやアプリに登録していないだろうか。すでにしてしまっている方は、今すぐにでもパスワードを変更しよう。
それは、「私の情報を取っていってください」と公言しているようなものだ。
ただ、多くの人がなぜパスワードを管理できないのかを考えたところ、以下のような理由があるのではないかと思われる。
パスワードを管理できるものが無いから。
これに尽きる。つまり、多くの人はパスワードの管理をするサービスについて知らないがために、記憶できるようなパスワードを複数のサービスで使用するに至っている。
なので、本記事では『誰でも安全かつ簡単に認証情報を管理してくれるサービス』を紹介したい。
Lastpass
非常にわかりやすいUIのパスワードマネージャー。僕は現在Lastpassを使用している。運営会社はLogMeIn社で、アメリカのボストンに拠点をおいている。
基本的にサービスは無料で使用することができ、複数ユーザーで管理したい場合は3ドルからプレミアムプランを利用する形。ウェブから認証情報を管理できるので、OSや端末を問わない。MacやWindowsはクライアントソフトがあり、Chrome、Firefox、Safari、Opera、Microsoft Edgeといった主要ブラウザの拡張機能もある。認証情報は暗号化されているので、LogMeIn社も見ることはできない。
パソコンから認証情報を追加すると、すぐにスマートフォンアプリでも同期されるなど非常に軽快な動き。
フォームに自動入力してくれるので、ウェブ体験が非常に良くなること間違いない。
1Password

1Passwordも非常に良いパスワードマネージャーだ。30日間は無料で使用できるが、その後は有料となる。価格は個人で使用するのであれば、月2.99ドル。カナダに本社をおいている。
Mac、iOS、Windows、Android、Linux、Chrome OSといった主要OSでシームレスに使用でき、1GBのストレージ機能も付属する。したがって、何か重要なデータをパスワードマネージャーで厳重に管理するといったことも可能。
1Passwordアカウントへログインする際のマスターパスワードはサーバーに送信されず、完全に暗号化される。
Bitwarden

Bitwardenは、個人が使用する場合完全に無料である。トライアル期間などはなく、本当に完全なる無料なのだ。組織で管理する場合は有料といった感じ。
データは完全に暗号化され守られている。
WindowsやMac、Linux、Android、IOS、ウェブ拡張だけでなく、PythonやnpmでCliからも操作できるようになっている。
また、Bitwardenは100%オープンソースソフトウェア(OSS)であるので、誰でもソースコードを見ることができるのも大きなポイント。また面白いことに、Bitwardenのクラウドでデータを管理したくない場合、Dockerを利用してセルフホストすることもできる。