セックスが多いほど早発閉経の可能性は低くなる

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Image by Christo Anestev from Pixabay

生活習慣が、閉経の時期を決定する上で重要な役割を果たしている可能性があるという、興味深い可能性を提起する研究があります。

この研究によると、性交渉(セックス)の多い女性は、早発閉経の可能性が低いそうです。

この研究は、10年間で約3,000人の女性を追跡収集したデータに基づいており、毎週性行為を行っていると報告した女性は、月1回未満の女性と比べて、年齢に関係なく閉経を経験する可能性が28%低いことが分かりました。

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UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)博士課程の学生で、本研究の筆頭著者であるMegan Arnot氏は、研究結果を考察すると、女性はセックスせず妊娠の可能性がない場合、「体は排卵に投資しない可能性を示唆している」と述べました。

「排卵にエネルギーを投資することと、孫の世話や趣味活動を続けることとの間には、生物学的にエネルギーのトレードオフがある」と、Arnot氏は話しています。

Megan Arnot, University College London | UCL · Department of Anthropology. Via ResearchGate

調査の背景など

この知見は、1990年代にSWANと呼ばれるアメリカの閉経研究で採用された女性、2,936人から収集されたデータに基づいています。

調査開始時の女性の平均年齢は45歳で、ほとんどが結婚または交際していました。

女性たちは、過去6カ月間にパートナーと、セックス、オーラルセックス、愛撫をしたかどうかやその頻度、マスターベーションを行ったかなど、いくつかの質問に回答するよう求められました。

最も高頻度であったグループは、毎週実施していました(64%)。

いずれの女性もまだ閉経していませんでしたが、46%が月経の変化など早発閉経の症状を経験し始めていました。

10年間の追跡調査完了までに、女性の45%が平均52歳で自然閉経を経験しています。

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性交渉頻度による自然閉経年齢の曲線。Kaplan-Meier法を使用

Royal Society Open Science(ロイヤルソサエティオープンサイエンス)』で発表されたこの研究によると、週に1度セックスをする人は、年齢に関係なく月に1度未満であった女性と比べて、更年期を経験する可能性が28%低いことも分かっています。

また、月に1度セックスする人は、月に1度もセックスしなかった人に比べて、どの年齢でも閉経を経験する可能性が19%低かったのです。

研究者らは、女性の生殖周期が終了したときの性的活動に影響を与える、生物学的メカニズムがどのようなものであるか、まだ明らかにできていません。

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閉経は、卵巣内の成熟した卵胞の数が、臨界値を下回るときに起こると考えられています。

1つの可能性は、性交渉がエストロゲンの放出を刺激することで、これは閉経前に毎月卵子の放出をもたらす複雑な化学シグナルにおいて重要な役割を果たします。

しかし、この研究では、エストロゲンレベルと性交渉を直接検証していません。

Arnot氏によると、課題は「更年期におけるホルモンの仕組みは、ほとんどわかっていない」ことで、確立されたフレームワークにうまく収まらないことを意味するのだそうです。

もう1つの可能性は、「性交渉の頻度」と「閉経した年齢」という2つの要因が、いずれも研究では測定されなかった、他のホルモンや生物学的要因によって決定されているということです。

この場合、因果関係はありません。

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この研究では、男性のパートナーとの生活が、何らかの役割を果たしているかどうか調べられましたが、関連性は認められなかったとのことです。

UCLの進化人類学者で、論文の上席著者であるRuth Mace教授は、「閉経は女性にとって避けられないものであり、生殖不能を防ぐ介入は存在しない」と話しています。

参照:theguardian

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