「マインドフルネス」は恐怖の解消に効果アリ

マインドフルネス
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マインドフルネスは、自分と向き合い、起こっている刺激を切り離し、集中力を高めることが可能とされる。

このエクササイズは今、国や文化を越え、勢いを増している。

事例証拠によると、マインドフルネスは、日常生活を落ち着きあるものにし、穏やかで、やる気を感じさせるのに役立つという。

また、多くの研究の結果が効果の証拠を裏付けており、マインドフルネスを実践することで、特に精神的健康に真の恩恵がもたらされることが示されている。

マインドフルネス
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昨年の研究によると、マインドフルネスは「血圧コントロールの改善」と「オピオイド使用障害の改善」に関連していた。他の研究でも、マインドフルネスが「抑うつ」や「不安症状」を軽減するのに役立つ可能性が示唆されている。

新たな証拠として、南デンマーク大学オーデンセ校、ウプサラ大学、ルンド大学 、北京大学、マウントサイナイ医科大学が行った研究で、マインドフルネスが人の恐怖を改善するのに役立つという結果が明らかになった。

恐怖は人類進化の過程で肯定的な役割を果たし、祖先が危険な状況から逃れるのを助けてきた。しかし、比較的安全となった現代においては、多くの人々へ恐怖本能が役に立たず、むしろ逆効果となっているケースが多い。

恐怖

恐怖反応の例としては、飛行機を怖がるような恐怖症があり、一旦根付くと根絶するのは非常に難しい(派手なニュースをリアルに感じるネガティブ本能)。

Natureに掲載された研究によると、長期的にマインドフルネスを実践している人は、恐怖への反応を忘れ、恐怖を感じないようにするのが簡単であるという。

マインドフルネスは恐怖を抑制する

研究では、26人の健康な被験者を無作為に2つのグループに分け、マインドフルネスが恐怖に対する反応を改善するのかどうかを調べた。

また、あるボランティアのグループへは、人気のマインドフルネスアプリを使って4週間毎日マインドフルネスのトレーニングを受けさせたが、もう一方のグループはトレーニングを受けさせない対照群とした。

4週間後、すべての参加者は、研究者が2日間にわたって実験を行うことに同意した。

マインドフルネス

初日、参加者は画像のスライドショーを見て恐怖反応を学習した。画面に特定の画像が表示されると、軽度の電気ショックも受けた。

このようにして、不快な衝撃と映像を関連付けることができるようになったため、参加者が立ち上がるたびに、戦闘や逃走反応の痕跡である、発汗の増加を経験するようになった。

参加者にこの関連性を教えた後、研究者たちはこの反応を消滅させた。次回からは、被験者に同じ画像を何度も見せたが、電気ショックを与えることをしていない。

研究者らは、恐怖反応を学習していない参加者がいるとすれば、どの程度残るかを明らかにしたいと考えた。

ノリ

実験の2日目、研究者たちは参加者全員を座らせて同じスライドショーを見てもらい、電気ショックを与えるのに使った装置へ接続した。

研究者らは、マインドフルネスのトレーニングを受けた参加者が、以前に不快な連想を形成した写真を見たとき、恐怖反応を経験しなかったことを発見した。

しかし、マインドフルネスのトレーニングを受けていない参加者は、心理的覚醒のバイオマーカを評価するガルヴァニック皮膚反応に示されるような、恐怖反応が復活した。

療法としての可能性

この研究結果から、筆頭著者であるJohannes Björkstrand博士は、次のように述べている。

「マインドフルネスが、ネガティブな感情の主観的経験に影響を与えるだけでなく、たとえ限られた訓練量であっても、自律神経系の覚醒反応に明確な影響を与えることが明らかになった」

Johannes Björkstrand

Björkstrand氏は、一般的に人が恐怖症を克服する際に使われる暴露療法(エクスポージャー法)に、マインドフルネスを加えることで、その効果を高めることができると主張している。

恐怖症

研究チームは、より大規模な集団を対象に実験を繰り返し、結果を確認しようとしている。

参照:medicalnewstoday

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