カイリー・ジェンナーの美容ブランドが評価額約1300億円で買収。インフルエンサーのブランド力強すぎ

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2015年11月30日は、美容業界にとって重要な日だった。

この日は、リアリティーショーのスターであったKylie Jenner(カイリー・ジェンナー)が、29ドルのKylie Lip Kitと呼ばれるリップライナーセットをリリースした時である。

ウェブサイトでリリースされた後、すぐに売り切れてしまった商品ラインナップは、カイリーの美容ブランド『Kylie Cosmetics』の基礎を築いた。今日(11月18日)、CoverGirlやMax Factorなどのレーベルを所有するCoty Inc.(NYSE:COTY)は、事業の株式51%を6億ドルで買収した。

つまり、この取引でKylie Cosmeticsの企業価値は約12億ドルになる。

今回の買収は、美容業界でセレブ(インフルエンサー)がいかに力を付けているか、浮き彫りにしていると思う。これまで、消費者は何を買うべきかについての情報などをブランドに求めていた。

しかし、SNSとEコマースは、そのパラダイムをひっくり返したこととなる。最近の若い買い物客は、お気に入りの有名人をオンラインでフォローし、商品に関するアドバイスを求めることが多く、有名人が自分のブランドを紹介する機会は増えている。

カイリーが会社を立ち上げたのは、インフルエンサーが美容ビジネスを立ち上げるブーム開始のときだった。自身のフォロワーのおかげで会社は急速に成長し、現在Instagramには1億5100万人のフォロワーがいて、最初の18ヶ月で売上は4億2000万ドル(約450億円)に達した。

ここ数年、美容業界の大きな成功事例は、オンラインで有名だった女性が自分のレーベルを立ち上げたものである。

Emily Weiss(エミリー・ワイス氏)は自身の美容ブログ 「Into the Gloss」 で自身のファンを獲得し、2014年に 「Glossier」 を立ち上げた(現在の価値は12億ドル)。

メイクアップアーティストのPat McGrath(パット・マグラス)は、2015年、自身のレーベルを始める前にInstagramでファンを獲得し、企業価値は10億ドル以上と見積もられている。

美容企業の成功モデルは、インフルエンサーやセレブが多くのビューティーラインを生み出すのに役立った。例えば、近年では、Rihanna(リアーナ)、Lady Gaga(レディー・ガガ)、Victoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)といったスターがビューティーラインを立ち上げている。

Gwyneth Paltrow(グウィネス・パルトロー)とJessica Alba(ジェシカ・アルバ)は、会社で他商品とともに美容製品を販売している。

9月、Vogueは美容ブランドを立ち上げている、すべての有名人のリストを作成した。

これらのブランドは、影響力のある創業者を持ち、SNSでファンとのつながり方を理解している。Kylie Cosmeticsのような成功を収めている企業はほとんど無いにしても、昔からあるブランドから市場シェアを奪っているのは間違いない。

Forbesによれば、カイリーのビジネスは、わずか7人のフルタイム従業員と5人のパートタイム従業員からなっているそうだ。

製造や包装、梱包は、近隣の街にあるプライベートラベル製品のメーカーに委託。販売や受注、注文管理はECプラットフォームであるShopify。財務や広報、実際の事業経営は、カイリーの母親が担っており、代わりに10%のマネジメント料を受け取っているだけとのこと。

自分でブランドを立ち上げ、自分で広告し、自分でファンとコミュニケーションを取る。非常に効率的だ。

SNSのフォロワーは、とても大きな力を持っている。

株価が低迷するCOTYに、どのような影響をもたらすか、少し楽しみである。

参照:Quartz

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Keisuke Kuribara

株式会社Propagation代表取締役。興味対象は、ビットコイン、大麻、ウェブ、金融、生物、心理など。金融から健康、テック、音楽など様々な事について執筆しており、このブログは月間20万PV程度となっております。自身のアウトプットや知的好奇心を満たすことが主な目的です。お仕事の依頼や相談などお気軽にお問い合わせください。Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)を保有。

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