2020-01-20 (月曜日)

大麻とアルコールは脳内でどう相互作用するのか

- Advertisement -

アメリカで人気の気分を変える2つの物質、大麻(マリファナ)とアルコールの併用はクロスフェードと呼ばれ、大麻規制が緩和されるにつれ一般的なものとなりはじめている。

したがって、大麻とアルコールを一緒に服用した場合、脳内で何が起こるのか理解しようとするのには、十分な理由がある。この質問に対する答えは、すでによく知られていると思われるかもしれない。

人類学者は、はるか昔から人間がアルコールと大麻を使ってきたと主張している。

現状、研究者が両者の相互関係を理解するには、まだもう少し時間が必要となっている。

問題は、アルコールが大麻に含まれるすべての化合物と、どのように相互作用するか誰も知らないことである。また、その他にも多くの重要な考慮事項がある。

大麻の使用は、吸っていたのか、食べたのかなど、摂取方法で血中のTHC濃度に影響を及ぼす。

アルコールは、大麻の主な精神活性成分であるTHCが、血液と脳へ入る量に影響するのだろうか。Journal of Analytical Toxicology(2013年4月;37 (3) :152-8)で発表された研究によると、大麻を吸う前にアルコールを摂取しても、血液中にTHCがどれだけ検出されるかへ影響しなかった。

したがって、この2つの物質は、血液と脳への相互関係に、直接影響を及ぼすとは考えずらい。

アルコールと大麻は、脳内での作用が大きく異なる。

そのため、組み合わせが気分や思考にどのような影響を与えるか予測するのは、非常に困難だ。

アルコール
Photo by Waldemar Brandt on Unsplash

例えば、アルコールは脳を抑制する作用があり、アルコールで自殺することもある。対照的に、大麻は脳の興奮剤でも抑制剤でもないため、大麻で自殺することはないし喧嘩が起こることもない。

いずれの物質も脳内のほぼ全ての部位に作用し、神経伝達物質であるドーパミンの作用を増強することによって多幸感をもたらす。しかし、大麻はドーパミンに依存しない精神活性作用がある。

では、両方の物質を併用した場合はどうなるか。

インターネット上には、大麻とアルコールの組み合わせが、どちらか一方を単独で使用するよりも、〈良い体験〉と〈悪い体験〉をもたらしたと主張する多くの証言がある。これらの矛盾した発言は、実際にはとても意味がある。

吉澤ひとみに続いて2人のM-1芸人を破滅させた「ストロングゼロ」とか言う悪魔の飲料wwwwwww

精神作用薬を併用すると、脳機能にさまざまな影響が出ることは何十年も前から知られている。これは、明らかに大麻とアルコールへも当てはまる。

神経科学者らは、アルコールが気分や思考能力に影響を及ぼすには、神経伝達物質であるGABA(γ-アミノ酪酸)の作用が必要であることを示した。

対照的に、大麻はGABAが脳内に放出されるのを防ぐ。そして、この作用はアルコールの作用を減少させる傾向にある。

アルコールや大麻は、ガンマと呼ばれる重要な脳波の発生にも影響する。

アルファ波デルタ波は、どこかで聞いたことがあるかもしれない。ガンマ波は、30Hzから200Hzのように非常に高い周波数を持つ脳波の一種だ。ガンマ波は脳全体に広く分布し、知覚、注意、記憶、意識など様々な機能に関与している。

Hugo Gambo [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

アルコールはGABAを増強し、大麻はGABAを抑制することでガンマ波をコントロールするが、現時点ではガンマ波に対する影響の差が、脳内でどのように作用するかを予測することはできない。

大麻とアルコールを同時に摂取した時、脳内で何が起こるか予測するには、科学文献で利用できる情報が、現時点では少なすぎる。オハイオ州立大学のGary L. Wenk博士の予想では、大麻はアルコールの影響を減らす傾向があるとのことだ。

残念なことに論文が少なすぎるため、大麻とアルコールの組み合わせは、いまだに闇のルーレットにハマっている。研究が進むことを願いたい。

参照:psychologytoday


- Advertisement -
Keisuke Kuribara
株式会社Propagation代表取締役。興味対象は、ビットコイン、大麻、ウェブ、金融、生物、心理など。金融から健康、テック、音楽など様々な事について執筆しており、このブログは月間10万PV程度となっております。自身のアウトプットや知的好奇心を満たすことが主な目的です。お仕事の依頼や相談などお気軽にお問い合わせください。

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisement -

こちらもオススメです

トークがうまくて魅力的。だけど嘘が多いナルシなあの人は『サイコパス』かも

この記事は、Youtubeに公開した動画を元に記述したブログである。 文字よりも動画が良い方は、以下よりご覧頂きたい。 https://youtu.be/sX8rKdCnUT8 はじめに 

環境負荷の低い製品を購入しても幸福度は上がらない

環境の持続可能性へ関心が高まるにつれ、消費方法やその内容を変更する人が増えている。 これは、買い物袋をスーパーマーケットに持っていったり、ファストファッション反対運動がおき古着への関心の高まっていることから分かると思う。 https://wired.jp/2019/11/01/second-hand-clothing-climate-strike-2019/ では、このような行動は幸福とどのように関係しているのだろう。 Young...

シカゴで元旦から娯楽用大麻解禁のゴングが鳴り響く

2020年1月1日、イリノイ州は娯楽用大麻(マリファナ)の合法的な売買を認めることで、その他10州とコロンビア特別区の仲間に加わることとなる。 6月、イリノイ州は民主党のJ.B. Pritzker(ジェイ・プリツカー)知事が、1月1日から州民や訪問者が認可薬局で大麻を購入可能となる法案に署名した後、娯楽用大麻を合法化した11番目の州となった。 J. B. Pritzker知事...

【dOrg】米国の法律に準拠した分散型自律組織が誕生

アメリカ合衆国バーモント州で、アメリカの法律に基づいた分散型自律組織(DAO)が誕生したよう。バーモントの法律事務所であるGravel & Sheaが発表している。 「dOrg」はEthereum(イーサリアム)ブロックチェーン上に展開されており、バーモントに設立された会社「Blockchain-Based Limited Liability Company(BBLLC)」とリンクさせることで分散型自律組織を法的に実現しているようだ。 法律に準拠した組織である会社がEthereum上に展開されたという、非常に面白いニュース。これまでブロックチェーン上にはアプリケーションやアイテム、トークンなどが展開されてきたわけだが、ここに組織(会社)というものが加わったことになる。

人が騙されやすくなる心理とは?バーナム効果を紹介

これまでの人生で、友人が〈ピラミッドスキームや一攫千金などの嘘で犠牲になったり〉、〈Facebook上のフェイクニュースや陰謀説を本気で信じたり〉、〈危ない新興宗教へ本気でハマっていたり〉、〈霊的助言を定期的に求め大金を浪費したていたり〉したことがあるかもしれない。 上記のように、インターネット上で人が騙される破壊的な話は事欠かないが、一般にこうしたモノは、Reddit、YouTube、ポッドキャスト、ブログなどですべて公開されており、世界中から見ることができる。 もちろん、筆者もインターネットで詐欺を見かけることは往々にしてあり、次はこんな手口なのかと楽しんで見させてもらっているが笑。最近だと仮想通貨関連が本当に多い。 事実として、人間は自然に『刺激的』で『センセーショナル(感情・感覚を強くゆすぶる)』なものに引き込まれてしまう。自動車事故、飛行機事故、生活費を騙し取られた人々を考えてみよう。 ネガティブな感情に人間は強く反応することをこのブログでは何度か発信しているが、それは人間の本能によるものだからだ。

こちらの記事も読まれています

- Advertisement -