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投資のプロの『考え方』を学ぶ。分かりづらいファイナンス理論を優しく解説①(プライシング理論編)

投資
Photo by Adeolu Eletu on Unsplash
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この記事は、Youtubeへ公開した動画を元に記述したブログである。

文字よりも動画が良い方は、以下よりご覧頂きたい。

投資のプロの『考え方』を学ぶ。ファイナンス理論を優しく解説①(プライシング理論編)【初心者の失敗を減らす】

はじめに

今日はファイナンス理論の話しとして、「投資と金融がわかりたい人のための ファイナンス理論入門」という本を紹介する。

この本は、メガバンクでクオンツをしていたり、米ヘッジファンドのマネージャーなど、一貫して資産運用業界で生きてる著者が、プロとして何を考え投資してるかを記したものである。

資産運用業界といっても不動産や株、為替などに分かれるが、そういったプロは基本的な考え方を持っている。この本は、この考え方をまとめているというわけ。

したがって、初心者から本格的にファイナンスを学ぼうという方まで、幅広い方が対象に書かれている。

ファイナンス理論はとても幅広く、難しい数式が沢山出てくるので、きちんと学ぶのは大変だ。したがって、この本では電卓でできる程度の計算しか出てこないので、とても優しいといえる。

基礎知識を持っておけば、適切なポートフォリオを組んだり、ゴミみたいな金融商品を掴まされることも減るだろう。

資本主義で生きていくために、必要となる考え方をこの本で身につけていこう。

内容は、プライシング理論、ポートフォリオ理論、リスク管理という構成になっている。すこし長くなりそうなので、プライシング理論で一旦区切り、ポートフォリオ理論とリスク管理という風に、2回の動画に分けて話したいと思う。

内容紹介

プライシング理論

「本来の価値をどうやって求めるか」

プライシング理論とは、投資しようとしている資産の本来の価値を推定するための理論である。株式投資では割安な株式を買い、割高な株式を売るのが原則だが、では割安や割高というのは、どうやって判断するのだろう。

つまり、比較して安いのか高いのか判断するために、本来の価値を知っていなければならない。

この本来の価値のことを、ファイナンスの世界では公正価値と呼んでいる。

基本的な考え方は、投資対象をキャッシュフローに置き換えて考える。

例として牛で考えてみる。

牛の価値は、牛を買うことで得られる収入をもとに測定できる。したがって、牛が毎年乳を出していくらの収益を出し、いくらで売却できるかを考えれば良い。

これで、最終的に牛一頭が出す収益から、エサや施設などのコストを差し引いて価値を算出する。

牛
Photo by Luca Basili on Unsplash

つまり、ファイナンス理論はキャッシュフローに置き換えて考えるのだ。こうすることで、あらゆる投資対象の公正価値を同じ枠組みで考えられるようになるわけ。

ただし、キャッシュフローを算出したときに出る数値は、いま手にできる現金ではない。手元にない現金は使えないので、価値が割り引かれていなければならない。

したがって、投資対象の価値は、将来のキャッシュフローの割引現在価値の合計だといえる。

投資家は、その資産へ投資したらどれくらいの収益が出るかを考えており、その収益を得られるであろう期間で算出するが、これを期待収益率という。

プライシング理論では、割引率を期待収益率として扱う。

もちろん、将来生み出されるだろうキャッシュフローには不確実性が伴うので、その不確実性の大きさを投資家はリスクと考えている。

つまり、リスクは損を出すマイナスの出来事ではく、プラスも含めて想定通りにいかないことをリスクと呼んでいるわけだ。

つまり、大きなリスクを抱える資産は、それだけ期待収益率を要求される。

公正価値は、次の3ステップで求めることができる。

  1. 投資対象を将来のキャッシュフローに置き換える
  2. 将来キャッシュフローを期待収益率で割り引いて、割引現在価値を求める
  3. 全ての将来キャッシュフローの割引現在価値を合計する

このようにして公正価値を得る方法を、ディスカウントキャッシュフロー法(DCF法)と呼んでいる。

Via グロービス学び放題

ここまで基本を話してきたが、書籍内では債券、株式、不動産、企業、プロジェクトをプライシング理論を用いて投資判断する方法について書かれている。

また、ディスカウントキャッシュフロー法では公正価値を求められない場合の計算方法なども書かれている。

実際のプロは複雑な確率微分方程式などの数学を駆使して価値を算出しているため、それほど簡単ではないが、基礎を押さえるには十分だと思う。

②ポートフォリオ理論とリスク管理はこちら