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【ファクトフルネス】思い込みを乗り越え、世界を正しく見る習慣。賢い人ほど真実を知らない①

ファクトフルネス
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【ファクトフルネス】思い込みを乗り越え、世界を正しく見る習慣。賢い人ほど真実を知らない① #FACTFULNESS

はじめに 

今日は、最近人気の本である「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介したいと思います。

この本を書いた著者のハンス・ロスリングさんの目的は、事実に基づいた世界の見方を広め、人々の世界にまつわる圧倒的な知識不足をなくすことだったそう。

統計データを用いた情報をグラフやチャートにし、我々が勘違いしているであろう思い込みを正してくれると言えば、わかりやすいかもしれない。

示されているデータでいえば、世界各国の平均所得と健康レベル、所得ごとの人口分布などだ。これらのデータは、実際我々がかなり勘違いしているものなわけだ。

一見不可能な事を可能にしたり、常識にとらわれない発想をするには、事実に基づく正確な情報を持っているかどうかだったりするわけだ。

こういった常識と思われている事を、データを用いてただの思い込みであるとわからせてくれるのが本書である。

用いられているデータは、世界銀行や国連から引用したもので、極めて確からしいといえる。

この本では、実際のデータと、我々がなぜ物事の見方を誤ってしまうのかという点で、10の心理的な本能について述べられている。

長くなってしまいそうなので、それぞれ5個の本能に分けて話していきたい。

では、正しい物事の見方を学ぶべく、早速内容に入っていこう。

内容紹介

はじめに、いくつか質問をしてみる。

  • 現在、低所得国に暮らす女の子の何割が初等教育を修了するか。
    =>40%
  • 世界で最も多く人が住んでいるのはどこか。
    =>中所得国
  • 世界人口のうち、極貧な人の割合は過去20年でどう変わったか。
    =>半分になった
  • 世界中の1歳児が、なんらかの病気に対する予防接種を受けている割合は。
    =>80%

こういった情報を、データで示し、世界はより良くなっていることを示すのがこの本である。

自分はどれだけ世界について知っているのか、もう一度自分に問いかけてみると良いだろう。これは、僕もほとんど正解できなかった。

先進国で同様の質問を行った結果、どの質問も平均して正解率は10%を下回っている。つまり、我々は何も知らないのだ。

では、なぜ我々は世界の情報に対して知識不足なのか。

これは、ドラマチックにしたい本能が、世界をドラマチックにしてしまっているせいだとハンス氏は解説する。

「世界では、戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、物騒になっている。金持ちはどどん金持ちになり、貧乏人はどんどん貧乏になる。何もしなければ資源はすぐにつきてしまう」

こういった考え方は、先進国のメディアでよく目にするため、考え方が染み付いてしまっている可能性が高い。これがドラマチックすぎる世界の見方なのだ。

世界の大部分は中間所得層に位置し、女の子は学校に行き、ワクチンを摂取している。これが、事実に基づく世界の見方だ。

世界は着実に良くなっている。

これは、我々が進化の過程で、狩猟時代に必要だった噂話や物語に耳を傾ける本能が残っていると分析している。ここの話しは、サピエンス全史などで書かれているので、読んでみると良いかもしれない。

人間は皆、ドラマチックな本能を10種類持っている。

第1は「分断本能」

我々は、様々な物事を2つ以上のグループに分けないと気がすまないらしい。んで、分けられたグループの間には埋まることのない溝があるに違いないと考える。金持ちと貧乏とか、健康と不健康とか、そういったやつだ。

こうした習性から、世界人口の何%が低所得国に住んでいるかという質問に対し、50%以上という回答が出てきたりする。

実際はわずか9%だ。

なにか、頭の中で人々を分断しようとする考え方はやめたほうが良いだろう。

データを見れば分かるが、実際はほとんどが中所得国なので、先進国と途上国という区別は、何の意味ももたらさないかもしれない。

第2は「ネガティブ本能」

人は、物事のポジティブな面よりもネガティブな面に注目しやすい。んで、このネガティブ本能が多くの人へ、とんでもない勘違いをさせている。

シリアの内戦、テロ、海洋資源の乱獲、海洋汚染、生物の絶滅、地球温暖化など、メディアは何かと人間の習性を利用して危機を煽りたがる。

これは、小さくともより良い方向に進んでいる積み重ねを報じるより、暗いニュースのほうがPVが取れるので当たり前ではある。

実際、極度の貧困で苦しんでいる人の割合は、着実に減っている。極度の貧困は、1日2ドル以下で生活している人と定義している。

また、世界レベルで見ても平均寿命は伸びている。寿命や貧困だけでなく、奴隷、石油の流出、HIV感染率、乳幼児の死亡率、死刑などは全て順調に下がっている。

そして、識字率、自然保護、1年あたり発表される論文の数、安全な水を利用できる人、農作物の収穫量などは着実に伸びている。

世界はより良い方向へ向かっているのだ。

第3は「直線本能」

これは、人間がグラフが直線で推移すると考えてしまうバイアスにある。

グラフを見た時、将来はその曲線が直線でそのまま推移すると考える。実際はそんなことないのに。

身長もそうで、子供の頃の成長スピードのまま大人になっても身長は伸びない。

なにかの数値が伸びているとき、その数値は必ず将来鈍化する。したがって、世界人口がひたすら伸び続けることは非常に考えづらい。

これは当たり前で、生活環境が良くなれば必要以上に子供を作る必要はなくなり、1人に費やす時間とお金が増える。人口増加の速度は鈍化するのが当然である。

ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツが運営するゲイツ財団は、貧困に苦しむ子供たちを何100万人も救ってきたが、お前らが助けると人口が増加すると避難する人たちがいるらしい。

実際は逆で、子供は助けない方が多く子孫を残さなければならないので、人口は増えるのだ。

第4は「恐怖本能」

人は、恐怖を感じると判断が鈍ってしまう。

全ての情報を学習できる人なんてほぼいないので、何かしらフィルタリングしている。フィルタリングは関心に基づいて行われるが、人が関心を持ちやすいのは物語形式の情報だ。

そして、物語形式の情報はドラマチックになりやすい。

地震、飛行機墜落、テロ、サメに食われたとかは、メディアの見出しとして抜群だ。それは、そういった情報ばかり溢れていれば、行動経済学の知識を得ていない人は世の中は怖いものだと思ってしまうだろう。

恐怖本能は、危害、拘束、毒に反応しやすいことが示されている。自然災害のニュースは取りあげられることが多いが、これは人類が自然災害にふれることなく生活できるほど発達したため、災害に巻き込まれるケースが大幅に減ったからだ。

飛行機の事故を怖がる人は、交通事故にあう確率と比較して考えたほうが良いだろう。

第5は「過大視本能」

これは、目の前の数字が一番大事だと感じてしまう思い込みを指している。

この本能のせいで、物事の大きさなんかを判断するのはとても下手になってしまう。

そして、1つの数字だけを見て大したことがないのに、さも重要であるとか、重要ではないとか思ってしまうわけだ。

したがって、過大視本能を抑えるために、何か数字を見た時は、比較と割り算をしてみると良い。この数字は、はたして重要なのだろうか、は比較対象と照らし合わせてみたり、全体的なパイで割り算をすることで割合に直せば、確率的にさして重要な数字ではないと示せたりする。


今日の動画はここまでにする。

この動画では、分断本能、ネガティブ本能、直線本能、恐怖本能、過大視本能という心理効果について述べてきた。

次回は、犯人探し本能など、人間の心理について更に掘り下げて行きたい。

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