【FX】損したくない人向けに外国為替を15分で解説したよ

FX
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この記事は、Youtubeへ公開した動画を元に記述したブログである。

文字よりも動画が良い方は、以下よりご覧頂きたい。

はじめに 

こんにちは。

今日は、外国為替の話しをしていきたいと思う。

2003年頃から個人の間でも活発化したFX取引は、規制緩和における要因が大きかったことがご存知だろうか。この動画の内容は、「2時間でわかる外国為替 FX投資の前に読め」という本に沿っているが、著者である小口さんは、変動相場が始まって間もないことから銀行のディーラーとして為替に関わっていた人だ。

そんな著者が完結に書いているだけあり、この本はとても分かりやすい物となっている。ブログやメディアで煽られFX取引を始めたり、高金利につられて新興国通貨の外貨預金をしている方が多いようなので、そういった方のためになればと思い、為替の話しをしていこうと思う。

実際、証拠金取引であるFXが活発というだけなく、日本は食べ物や燃料などを諸外国に依存しているため、為替リスクを常に取っている。

だが、外国為替の基礎知識がある人は、僕が観察している限りでは少ないよう。これは、非常に良くないと思う。

クソみたいな外貨建ファンドで損をしたり、リスク管理を一切せずにFX取引をして大損したことがある人もいるだろう。それで、もう為替を見るのはコリゴリだと思ってしまうのは、正直駄目だ。

為替の知識はかならず生活に生きる。そんな為替の基礎知識を「2時間でわかる外国為替」で掘り下げていきたい。

内容紹介

まずは、為替の基本から。

為替は外国為替や外為とよばれ、英語ではForeigner Exchange。これを訳してFXと言われる。日本で言われるFXは、主にドル円が中心だ。

これは、企業の貿易などが米ドルで行われることを考えれば、当然と言えるだろう。

ドル円いくらというのは、ドルに対して円がいくらかというように、いくらで外貨を交換できるかを表している。世界各国が法定通貨を発行しており、また銀行間で稼働しているので、為替の組み合わせは膨大である。ただし、すべての通貨が取引されているわけではなく、ここでもドルが中心に取引されている。

これは、ドルと〇〇、ドルと〇〇というように、それぞれにレートを参照しているということだ。

ドル円、ユーロドル、ドルスイスフランなどがそうだ。ドルを基軸としてみるので、ドルの価値が上がれば、一方で何かの通貨の価値が下がるし、またその逆も同様。

何かが下がれば何かが上がるわけである。

為替取引の大半は米ドルを介して行われるので、アメリカの情報を抑える必要があるので、毎月みな雇用統計に着目するのだ。円安円高の話しもしておくと、基本的にドルが中心なので、ドル円があがるというのは、ドルの価値が上がっていることを指し、チャートは上向きになる。1ドル100円が110円になれば、これはドルの価値が上がっていることになるので、円安なのだ。

為替の仕組みとして、みなに覚えてほしい単語にクロスレートというものがある。先程も述べたように、為替取引の大半はドルを通しているので、日本で外貨と円の取引が行われるときは、ドル円とその外貨とドルのレートを合成した数値で表示される。

したがって、チャートをよくみると、対ドルの取引では形がよく似ているのだ。

日本人は為替といえばドル円を思い浮かべるかもしないが、市場ではユーロドルの規模が圧倒的だ。これは、銀行など多額の資金を動かすところが、ユーロとドルの取引をしていることに由来する。なので、他の通貨の取引をする場合であっても、ユーロドルの動きを抑えておかなければならない。

ユーロドルは比較的大きなトレンドの中で動くので、いくらドル円がレンジ相場であっても、相対的なドルの強さを把握するのに欠かせないことは、いうまでもない。

そもそも、為替レートはなぜ動くのだろうか。

チャートを見ていればずっと動いているし、海外旅行の準備で銀行などへ行った時、日をまたぐとレートが異なる経験をしたことがある人は多いだろう。

僕は個人輸入で転売していたことがあり、その事もあって為替レートには敏感だった。

価格の決定要因は需要と供給である。これは為替でも同じで、円の需要があがれば円高になり、ドルの需要があがれば円安になる。基本的にトレードする人は、価格を予想するよりも、需給の歪みを察してポジションを持つが、このポイントを察する力とポジションを持てるかで、勝つか負けるかが決まると言っても過言では無いと思う。

需給で決まる為替レートは、買いの金額が売りの金額よりも多ければレートは上がるし、売り金額が買い金額よりも多ければレートは下がる。ただし、売りも買いも資金の総量は同じだ。でなければ取引が成立しない。

このように、市場への参加者が買い注文を出したり売り注文を出したり、その注文が成立したりして価格は動いている。言葉でいうと堅苦しいかもしれないが、なにかに置き換えて想像すれば当然であると感じると思う。

さて、では為替の需要と供給は何が決めるのだろうか。つまり、為替取引の動機であり、人はなぜ為替取引をするのかということだ。これは、送金だったり、貿易だったりという「実需の為替」と為替取引そのもので利益を狙う「投機の為替」に分けられる。

したがって、実需と投機に分け、それぞれ解説していこうと思う。

実需の代表例は輸入と輸出という貿易である。石油などは主に円でドルを購入し、ドルで買い付ける必要があるのは想像出来ると思う。したがって、輸入が増えると、それはつまりドルの需要がますので、ドルの価値が上がる、つまり円安になる。

輸出はこの逆だ。

たとえばトヨタがアメリカに車を輸出する場合、100万ドルをアメリカから受け取り、ドルを売って円にする。このとき、契約したときよりも、円高になってしまっていた場合、受け取れるはずの円は少なくなる。基本、取引のリスクを下げるために空売り等でヘッジするが、ここでは説明を省きたい。

まあ、為替の知識は非常に重要なことがお分かりいただけるだろう。

メディアで使われる為替レートは基本的にインターバンク経由、つまり銀行間取引のレートが使われ、直物(じきもの)レートと呼ばれる。直物レートの他にも、先物レートやスワップレートがある。直物は2営業日後に資金決済する為替のことで、たとえば月曜日であれば水曜日に交換するレートだ。

先物は直物より先の日で決済するレートで、スワップは直物と先物の差のことを言う。

為替市場は銀行間の取引や貿易を伴って発達してきたため、基本的に為替レートは直物レートのことを指す。経済が発達するなかで、マーケットは大きくなっていったが、さらに大きな金額をより良いレートで実行できる、厚みあるマーケットが必要になってきた。

つまり、必要なときに即取引できる、流動性の高いマーケットだ。実需が伴わない為替取引の禁止が1980年代半ばに廃止されたことから、市場参加者が一気に増え、投機が盛んになった。

FXのトレーディングにネガティブな感情を持つ人もいるだろうが、市場の厚みを増すために重要な役割を果たしていることも理解すべきであろう。こうして活性化した為替の投機市場は、いつのまにか外貨市場の大半は投機となるに至っている。

投機の為替を誘発する原因としては、経済指標や鞘取り、金利変動、安全性、経済政策、政治、チャートの形、ポジションの傾きなどがある。ここの詳しい解説は、本書にてご確認いただきたい。

経済政策としては、国の発表するGDPや失業率、経常収支、消費者物価指数などがあり、これらの指標と金利などの変数を組み合わせ、国の状況から通貨の強弱をトレーダーは判断している。

このように、為替は景気や政治、金利、心理など複数の要因で動いているため、先の価格を予想しようとするのは不可能に近い。というか、ほぼ無理だ。全てを理論で理解し、説明することなどできず、いかに理論的な解説であっても、その理由は後付けであることが大半である。

テクニカル分析と言われる、過去のチャートから統計的に繰り返しそうであるポイントで売買を行うものがある。これは、市場参加者で利用する人が多ければ意味を持つが、過去の値動きは現在または未来の値動きを保証するものでもない。このことから、話半分に聞いていればいいだろう。株式投資不滅の真理という別の動画で話しているが、テクニカル分析のみで生き残った人物はほぼいないし、生き残っている人は何らかのエッジを探し、自分のルールで取引しているのだ。

少し、金利の話しもしていきたい。

為替レートというのは、他の金融市場と同様に金利と深い関係にある。よくある大衆の勘違いに、外貨預金がある。外貨預金は、円の金利が低いから、外貨に変え預金しましょうというもの。しかし、そこには為替レートが語られていない。ある通貨で預金していても、円高になればその預金は失敗ということになるのに、なぜそれを説明しないのだろう。それは、推奨する側にとって、話しをすると商品を売れないからだ。金融機関の人はこの動画の内容について、いい顔をしないだろう。

つまり、外貨預金において大事なのは、金利よりもレートなのだ。外貨預金とはつまり、金利の高い通貨のロングポジション、つまり買いポジションを持っているのと同義である。

外貨に交換するときは、その通貨を一定期間持つことになるので、必ず先物レートを確認しよう。簡単な計算例が出てくるので、ここの詳細は本にてご確認いただきたい。

銀行や証券会社での外貨預金は、基本的に安くない手数料が課されているので、その投資が成功する確立は低いと僕は見ている。

南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ロシア・ルーブル、豪ドルのスワップ投資の話しをされたら、金利生活を夢見る前に現実の数値で計算してみよう。

為替取引をするということはつまり、資金を別の資産に交換しているので、投資であるとも言える。投資には必ずリスクが付きまとうが、このリスクを管理するヘッジに関することも触れたい。リスク管理やポートフォリオに関しては、投資のプロの考え方という動画で話しているので、是非確認してほしい。

為替におけるリスクは、レートリスクと信用リスクに分けられる。レートリスクはそのままで、為替レートの変動によって生じるリスクだ。信用リスクは、取引相手が倒産するケースのことで、契約を実行できない可能性はリスクであるのは想像出来ると思う。

個人は複雑なリスク管理を行う必要は通常なく、許容できる損失額を明確にすることと、先物でヘッジすることくらい。先物ヘッジとは、買いポジションであれば、先物で売りをすることで自身のポジションをなるべくニュートラルに近づけることをいう。

マーケット・ニュートラルというので、興味ある人は金融工学なんかの本を見てみてほしい。

あとはオプションを利用することもできる。オプションは損失額を決定できるので、うまく利用できればとても良いものだ。詳しくはオプションの本をご購入いただきたい。

為替ヘッジされていない外貨建金融商品などのハイリスクローリターンというゴミから身を守れるようになるはずだ。

為替レートは常に上下で動いているので、当たるも外れるも50%の確立だ。では、なぜ価格の予想は外れるのだろうか。色々な要因があるが、期間が明確でなかったり、織り込み済みであったりするケースが多い。価格はランダムウォークに基づき揺らいでいるので、価格を予想しようとするだけ無駄であると僕は考えている。

為替取引には3つの専門性が必要であると小口さんは述べている。

それは、

  1. 市場やリスクヘッジ、仕組み、貿易などの知識
  2. 政治経済などの情報を集める情報力
  3. 利益をあげる収益力

だそう。

ただし、3つすべての要素を兼ね備えている必要はない。チームを組めば、互いの力を補えるからだ。情報力は強いが収益力がない人と、情報力は無いが収益力がある人で組めば、収益力ある人へ情報力ある人が情報を提供し、より強くなるのだ。

実際、ディーラーでも3つの要素兼ね備えている人は非常に少ないそう。本当に優秀なディーラーは1割だという。

そして、プロも個人も、2割は常に損する人で構成される。この常に損する人が入れ替わることで市場参加者も交代していくのだ。つまり、残り7割はどちらとも言えない人となる。

7割のうち上位2割が収益をもたらすグループであるので、だいたいの人は損するのがトレーディングの世界である。僕も以前デイトレーディングをしており、多少利益が出る程度ではあったが、ゼロサム・ゲームの世界で自分は勝てる期待値が高いというエッジを明確に見つけることができなかったので、短期売買はやめた経緯がある。

ここの研究に時間を費やすのは、今得策とは言えないと思ったし、であれば仕事頑張ったほうが良いんじゃないかというロジックだ。

最後に、為替と上手く付き合うためのティップスを紹介したい。

まず、金融機関やエコノミスト、ディーラー、ハウツーコンテンツを信じないということ。金融機関は販売すると儲かる商品を推奨するが当然であり、エコノミストはメディアで表に出ている人なので為替に詳しくない。ディーラーのポジションは常に変わるし、ハウツーコンテンツは優位性が薄れたから表に出しているのである。

また、考え方や考察が優れた信頼できそうな人を複数見つけたり、高い確立で勝とうとしないことも重要。勝つ確率よりも、最終的に利益が見込める期待値の方が大事。

素人であることを謙虚に受け止め、順張りに徹することも大事だそう。ほか、誰でも儲かりそうである予測が難しくないポジションに張ることなどなど。

詳細は本にてご確認いただきたい。

感想

この動画は、FXで勝つ方法というような内容ではないが、為替の基本的な仕組みを理解することで、外貨と上手く付き合い、損する確率を下げるものだと思う。

食べ物の多くを輸入に頼り、また資源も外国頼みである日本に住む日本人は、常に為替と関わり何かしらのリスクを抱えている。

こういった為替の事を理解し、うまく付き合えるようになるため、是非本書を手にとってみてほしい。たった500円で購入することができる。牛丼一杯の値段で損する確率を大幅に下げられると思う。

リアルタイムの為替相場でも張っておこう。

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