Dapp(分散型アプリケーション)というワードが過剰にもてはやされているが、本当に分散的に稼働しているアプリケーションはほぼないと言っていいだろう。なんらかのトークンを組み込んいることでよく分からないことになっているし、すごく集権的だ。

そこで、昨今ブロックチェーンという分散型のネットワークでどのようなビジネスができるか積極的に議論が行われているわけだ。ガバナンストークンだとかなんちゃらモデルだとか、難しいワードが出てくるが僕の中でしっくりくるものは無いに等しい。

そこで、僕が「しっくりくるかつ事業として利益が出るんじゃないの〜」というモデルを簡単に書いてみる。なお、技術的なことはひとまず置いておき概要だけとなる。細かいことは後で良い。

DWordpress

結論からいうと、パブリッシングプラットフォームのDappだ。ブログやホームページの投稿サービスと言っていいだろう。「すでにSteemやAlisといったものがあるではないか」、という意見もあるはずだ。だが、これらは事業として成立しているのかと聞かれて正直にYesと解答できる人はいないと思う(ごく少数いるかもしれないが)。

なぜブロックチェーンアプリケーションであるパブリッシングサービスがビジネスとして成り立たないのだろか。答えは簡単であり、謎なトークン(数字のついた電子媒介物)があるからだ。

ブログを書き、評価をしてもらう。高い評価の記事にはトークンが集まる。したがって、広告ではない形で良質な記事を書いた人物に報酬が払われる。「うん、まあ分かるけど運営はどう利益出す?トークンの発行と供給はどうコントロールされる?それなくならねーの?発行無限?」という無限の疑問が湧いてくる。分散型であるにもかかわらず永続的ではないことはすぐに想像できるはずだ。

インターネットが急激に発達するとき、自分が書いた文字を世界中の人間に共有できるのはすごいことだとして、ブログ投稿サイトは大いに盛り上がった。

なので、人間には何か情報を発信したいという欲が強くあることは想像に容易い。

したがって、僕もDappとしてパブリッシングプラットフォームは成り立つと考えている。

では、SteemやAlisとは何が異なるか。

それは、CMSとしてオープンソースのパブリッシングプラットフォームとしてアプリケーションを成立させることだ。

簡単に言えば、Wordpressのようなものを作るだけわけだ。DWordpressとでもしてみよう。

DWordpressは、Coreとして記事を作成でき自分で取ったドメインで世界中に公開できるという機能がある。ここで、それぞれどのようにしてDWordpressが稼働するか、Wordpressと比較し分解してみよう。

  • WordPress => WordPressのようなオープンソースのパブリッシング機能をもつプログラム(DWordpress)
  • サーバー => 分散クラウド
  • ストレージ => IPFSやSTORJなどの分散ストレージ
  • ドメイン => Ethereum Name Service、Namecoin、Handshakeなど

それぞれの技術仕様における統合の複雑さは考慮しなかればできるのではないか?という気がする。

自身のコンテンツを公開したいユーザーは、コア機能をサーバー(クラウド)に突っ込み、DNSの設定をすることで誰にも制御されない完全なるDappが完成する。かかるコストは、ドメインの取得とホスティングする際の手数料くらいだ。これが実現したとすると、コンテンツを公開した人間は収益化を比較的容易にできる。

それは、「このコンテンツをすべて見るには10円払ってね」といった設定を設けることができるからだ。現在、課金し記事へアクセスするために多くは会員登録が必要であるが、DWordpressでは必要ない。Metamaskにつなぐだけ、あるいはLightning NetworkでInvoceを発行するだけだ。

さて、このパブリッシャーはWordpreesでコンテンツを投稿するよりも自由度が高く、もしかしたら低コストに情報発信を運用ができるかもしれない。ストレージは分散型であるので政府に消されることはない。IPFSに保存すると仮定すると、自分でノードを立ててれば無料だし、難しいようなら少しお金をはらって誰かにノード運用を代行してもらうだけだ(Filecoinまだかな)。

自分が発信したコンテンツでなんらかの収益化ができるのであれば、ユーザーはDWordpressで情報発信を行うインセンティブは十分にあるだろう。Google AdSenseなどで出てくるスパムのような広告で小銭を稼ぐよりも、価値が伝わるべき人から収益を得ることができるのではないだろうか。

開発企業の収益源

では、DWordpressを開発する企業はどのように収益を出すのだろうか?ユーザーが記事を書く時点ではお金を払っていないし、ブログサービスでもないのでサブスクリプションで毎月5〜10ドルを取るといったこともできない。

OSSやCMSをよく見て使っている人はすぐに分かると思うが、収益源の答えは機能拡張・サポートだ。

オシャレで美しいテーマや追加機能を補助するプラグインなどを販売したり、ホスティングをサポートすることで収益を得ることができる。ホスティングを永続的にサポートすることで、実際にかかる費用と請求する費用との間で鞘も取れる。

こうしてみると、DWordpressは健全な企業が開発しているDappだと言えるだろう。もちろん、オープンソースなので誰でも開発に参加できるし、DWordpress以外の企業や個人がテーマ・プラグインを提供し収益をあげることもできる。ほか、MongoDBの運用を補助する企業やHerokuのようにデプロイを容易にすることで収益化する企業がでてくるといった生態系もできそうだ。

DWordpressは完全なるDappであり、コアを開発している企業はゴミトークンを発行せずにビジネスモデルを構築できる。

おそらく、DWordpressのようなものができるとすると、初期は過激なエロか薬物か右翼的な記事が多くでるだろうが、こういったネットワーク効果によってより一般的なコンテンツも投稿されるようになるだろう。

Spankchainのように、エロには金が入ることが実証されている。言葉はきれいでないが、ハードや違法まがいのエロコンテンツ好きは世界中に腐るほどいる。そういった人たちはダークウェブなどで素材を探すわけだが、DWordpressのコンテンツが保存され記録されるのはブロックチェーンであり、分散ストレージだ。政府は規制で消すことができず、ノードが全滅しない限り残り続ける。

が、パブリッシャーは支払いを暗号通貨で行えばよくKYCが必要ないので匿名で運営できるわけだ。しかも、誰でもアクセスできるネットワークでユーザーはコンテンツを閲覧することができる。

誰でも検閲を気にせず情報発信をできるという本来の目的ではないが、こういった需要もあるのでDWordpressのようなモデルは成り立つんじゃないか、という妄想でした。

これ誰か作ろうとしているんじゃないかな、と思っています。

1時間くらい前にふと思ったことを書き留めただけので細かい事は言わんといて下さい笑

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