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日曜日, 12月 15, 2019

男子と女子の脳は似ており、同等の数的能力を持つ。俗説は嘘っぽいな

巷では、男の子と女の子の違いが活発に議論されている。例をあげると、男の子は算数が得意で、女の子は算数が苦手というものだ。

さて、これは本当なのだろうか。

カーネギーメロン大学(CMU)のJessica Cantlon氏は、少年と少女の脳の発達を包括的に調査する研究を実施した。彼女らの研究によると、脳の機能や数学の能力に性差はないという。

Cantlon氏は、本研究に関して次のように述べた。

「科学は民間信仰と一致しない。子どもの脳は、性別に関係なく同じよう機能することがわかっている。したがって、子どもが数学で何を達成できるかを再定義するといいだろう」

Jessica Cantlon

Cantlon氏の研究チームは、子供の数学的能力における生物学的性差を評価するため、神経画像研究を実施した。

研究チームはMRIを使って104人の子供(3歳〜10歳、女子55名)の脳活動を測定し、計算や加算といった初期数学の話題を扱う教育ビデオを見させた。研究者らは脳の類似性を評価するため、少年と少女の脳スキャンを比較している。

さらに研究チームは、子どもたちの脳の成熟度を、同じ数学のビデオを見た大人(63名、女性25名)のグループの脳の成熟度と比較した。

シカゴ大学心理学科の研究者で、論文の筆頭著者であるAlyssa Kersey氏は以下のように述べた。

「男の子と女の子が、数学のネットワークを同じように使っているだけでなく、脳全体に共通点があった。これは、人間は互いに似ていることを思い出させる、重要な出来事だ」

Alyssa Kersey

研究者らはまた、数学の発達率を測定するために、参加者97人(女子50名)の3歳〜8歳の子供を対象とした、標準化テストで数学能力の結果を比較した。結果、数学の能力は子どもの間で同等であり、性別や年齢による差は認められなかった。また、数学の能力と脳の成熟度に性差は見られなかった。

Cantlon氏は、社会と文化が、若い女性をSTEM教育から遠ざけている可能性が高いと考えている。

「民間信仰は、少年と少女の間の小さな違いを悪化させ、科学や数学の扱い方へ雪だるま式に悪影響を与えかねない」とCantlon氏は言う。

このプロジェクトでは、限られた数学的課題を使用し、幼児教育に焦点を当てている。研究チームは、空間処理や記憶といった幅広い数学のスキルを使って調査を続け、長年にわたって子供を追いかけたいと考えているようだ。

参照:sciencedaily

Keisuke Kuribara
株式会社Propagation代表取締役。興味対象は、ビットコイン、大麻、ウェブ、金融、生物、心理など。金融から健康、テック、音楽など様々な事について執筆しており、このブログは月間10万PV程度となっております。自身のアウトプットや知的好奇心を満たすことが主な目的です。お仕事の依頼や相談などお気軽にお問い合わせください。
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