ビットコイン等の暗号通貨(仮想通貨)を保有している場合、そのものが収益を生むことは無い。これは、希少性や使用される機会が増えるに従って値上がりによるキャピタルゲインを望むことは出来るが、ただ保有しているだけで数量が増えるようなインカムゲイン的性質は無いことを意味する。

PoS(Proof Of Stake)形式で、ただ通貨を保有していれば自動的にステイキング(利子が付与)されるもののあるが、そういった通貨に価値はないと筆者は考えている。

現在、ビットコインやイーサリアムを取引所、ATM、P2Pネットワークで購入する以外で手に入れる方法は、マイニングを行うかレンディングによる金利を得ることだ。

メジャーな暗号通貨のマイニングは、既に一般個人が行って収益がたつものではない。

資本力がある企業でも、

  • 徹底的なコスト管理
  • 売却タイミング
  • デリバティブ商品を用いたヘッジによる安定化
  • 収益モデリング

などを行ってようやく成り立つビジネスであり、簡単に利益は得られない。

レンディング(他人への貸し出し)によって金利を得る方法は、収益性の観点で見ればさほど高くはないが、資産を『デポジットする元』と『貸し出す先』のリスクさえ許容できれば悪くない投資手段であると言える(もちろん、暗号通貨を貸し出し暗号通貨で収益を得るので為替リスクはある)。

暗号通貨のデリバティブ市場が多く誕生していることをうけ、現物の借り入れ需要は以前より増している。貸金を行うことは投資活動の第一歩であり、特定の地に居住しないユダヤ人は金融事業により大きな力を持ったと言われている。

現在、日本は個人で貸金事業を営むことはできないが、暗号通貨であれば貸し出して金利収入を得ることはできる。

そこで、本記事では数あるレンディングサービスの中でも比較的信頼性が高く、かつレートも悪くないBlockFiについて紹介したい。

レンディングとは

BlockFiはレンディングプラットフォームである。

したがって、まずはレンディングについて軽く説明しておかなければならない。

レンディングと言っても何か難しいことではなく、単なるお金の貸し借りだ。法定通貨の場合、銀行が一般個人からお金を預かり企業へ融資しているが、これを暗号通貨に置き換えるだけ。

よく、銀行の預金は経済にとって全く意味がないと言われるが、そうでもなく、キチンと機関により運用されているので大丈夫。

銀行は、個人へ0.001%しかつけない金利で預かり、概ね1〜3%程度の金利を企業から受けるキャリートレードを行っている。

銀行という組織を通さず、なるべく仲介する人間・事業者を排除したお金の貸し借りを行える暗号通貨であれば、個人へ付与される金利は高くなるはず(ボラティリティ等のリスクも加味する)。

なので、現在使う予定の無い暗号通貨は、取引所やレンディングサービスを用いて貸し出し金利を得たほうがお得なのだ。

BlockFiについて

BlockFiは、暗号通貨の貸し借りプラットフォームだ。

貸し手は個人から企業まで様々である。借り手は不動産や自動車など大きな買い物をする際の担保として使用したり、デリバティブ市場でレバレッジをかけるためヘッジファンドが使用している。

日本のリクルート社は、投資子会社である合同会社RSPファンド6号を通じてBlockFiへ出資している。

入金してBlockFiへ貸し出すと、自動的に借り手へ資産を分配し、毎月金利を受け取ることが出来る。受け取った金利は元本に付与され、次に受け取る金利は{(元本 + 金利) * 金利} と、自動で複利運用される。

例えば、5月1日に1BTCを入金、5月15日に追加の1BTCを入金し、アカウントの合計残高を2BTCにするとする。5月1日から5月15日まで、1BTCの元のデポジットに対して複利を獲得できるので、0.0025 BTCになる。5月16日に、2BTCの新しい残高と月の前半に獲得した利息の複利の獲得が開始される。5月の最後の16日間に獲得した利息は0.0053BTCになるので、6月1日に0.0078 BTCの利息を獲得し、これが元本残高に追加される。

新しい合計残高は2.0078 BTCになり、毎日増加し続けるといった具合だ。

登録

では、BlockFiに登録していく。

BlockFiはまともなプラットフォームなので、KYC(本人確認)を行う必要がある。パスポートなどをアカウント登録時にKYCシステムを通してアップロードすると、入力情報と合致していると自動で承認される。

KYCを無闇に海外業者へ提出してはイケない理由はこちら↓

このURLにアクセスし、『Get Started』をクリック。

『Invidual』は個人、『Business』は企業向けのアカウントだ。それぞれのフォームに情報を入力する。

アカウントが登録されると、非常にシンプルなダッシュボードが表示される。暗号通貨の取引プラットフォームは複雑なUIである事が多いのだが、BlockFiは直感的で分かりづらさを感じさせない。

まだ、登録したばかりなので残高は0のはずだ。

各通貨の『Details』というリンクをクリックすると、最新の受け取り金利が表示される。「ANNUAL PERCENTAGE YIELD (APY): 6.2% APY」という感じ。

執筆時点でレンディング出来る暗号通貨は以下の3つ。

  1. ビットコイン(BTC)
  2. イーサリアム(ETH)
  3. Geminiドル(GUSD):Geminiが管理するステーブルドル

現在、GUSDは8.6%の金利を受け取ることが可能。もし、GUSDが破綻しないと仮定し、GUSDを手に入れる多少の手間を取れるのであれば、米ドルで8.6%を受け取れるのはなかな魅力的だ。

最新のレート(金利)は、以下の画像のようにこのURLから確認できる。

レンディングする方法

レンディングに出す方法は至って簡単で、アカウントに資産を入金するだけだ。

対象の暗号通貨を選択し、『Deposit』をクリックすると入金アドレスが表示されるので、そのアドレスへ入金すれば良い。

この例は、GUDを参照している。

入金アドレスがポップアップで表示される。

入金すると、以下のように「入金のためのトランザクションが発行されましたよ〜」的なメールが来る。

規定のブロック数が承認されると(マイニングされる)、「入金処理が完了したから反映したったわ」的なメールが届く。

入金が反映されると、先程のダッシュボードに入金された『暗号通貨の数量』と『Geminiのレートを参照したドル換算』が表示されていることを確認できる。

なお、レンディングを中止するときは出金すれば良い。

『Withdraw』タブをクリックするだけで、出金手数料は以下の通り。

まとめ

レンディングの概念や背景、BlockFiで暗号通貨をレンディングする方法について解説してきた。

BlockFiは非常にシンプルなインターフェイスであり、無駄がないので使用方法の理解に苦しむことはないだろう。

何か不明点がある場合、BlockFiにメールを送ると結構な速さでレスポンスを返してくれう。資産を置く際に重要なリスク管理だが、やはりマトモな企業が資本を入れ、マトモな借り手へ資金を貸し出せるプラットフォームは比較的信頼性が高い。

カウンターパーティーリスクは常に管理・意識し、暗号通貨は取引してもらえればと思う。

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なお、本記事は投資活動を指南するものではなく、本記事を参考に投資した他者の活動には一切関与せず、責任も無いことを注意しておきたい。

不適切な表現や誤った表記、誤字等あればお気軽にご指摘いただければと思う。

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