「ぜんぶ、すてれば」:物と過去に執着せず今を見る

寺田倉庫の前社長である、中野善壽さんの本『ぜんぶ、すてれば 』を読んでみました。

ミニマリストというブランディングが一時期流行りましたね。

しかし、中野さんはそのような類でありません。

経営者として判断を鈍らせないよう、「過去」や「物」や「金」に執着せず、移動はバッグ1つだけ。

バッグに入るものしか「持てない」ので、結果的に物が増えない。

家は台湾の賃貸、ほかはホテルで生活。

稼いだ金も必要な分以外は全て寄付してしまうらしい。

そして、それは最近はじめたことでなく、20代の頃から続けているよう。

面白いな〜と思ったので本書を買ってみた次第です。

  • 成功の法則的な自己啓発ビジネス本
  • 稼ぎ方的なハウツー本
  • 財テク本

ではない、堅苦しくなく、煽ることも無い、なんとも良い本でした。

社名から分かる通り、倉庫事業を行っていた寺田倉庫の本質は不動産にあると判断し、富裕層向けの保管庫へビジネスモデルを変換させた中野さん。

読んで良かったですね。

著者について

冒頭で書きましたが、Amazonページを引用し紹介します。

中野善壽
天王洲エリアを激変させたミニマリスト経営者 次はアートを変える by 日経クロストレンド

中野善壽(なかの・よしひさ)、75歳。

伊勢丹、鈴屋で新規事業の立ち上げと海外進出を成功させる。

その後、台湾へ渡り、大手財閥企業で経営者として活躍。

2011年、寺田倉庫の代表取締役社長兼CEOに就任。

大規模な改革を実施し、老舗の大企業を機動力溢れる組織へと変貌させた。

その手腕と独自の考え方、そして人柄により、各界の著名人に慕われている。

一方で、メディアにはほとんど姿を現さず、社員にさえ、本当に実在するのか疑われていた、異端の人物。

その生き方の根幹にあるのは「何も持たない」こと。

家や車、時計は持たない。

お酒もタバコも嗜まない。

お金も若い頃から、生活に必要な分を除いてすべて寄付している。

何も持たないからこそ、過去に縛られず、未来に悩まず、今日を大切に生きることができる。

ざっくりと

改行や句読点が多いので、一文あたりの文量は少なめ。

インタビューを通した語り調なので、活字が苦手な人でも全然読めそうな感じです。

  • 過去の成功体験を例にすると、過去の事例に固執してしまう。
  • 未来に不安を覚えて将来のことばかり考え、つまらない人生を送ってしまう。
  • 貯金やマイハウスに固執して、人生楽しめていない。

とかとか、多少なりとも多くの人に当てはまるでしょう。

そういった傾向に疑問を提示し、今生きることにフォーカスしてはどうかと言う本です。

  • 35年ローンの新築マイハウスに固執するから、フットワーク軽くなれない
  • ブランド品を買い漁っても、正直対して人は他人に興味がない
  • 金を溜め込んでも相続契約でギクシャクするだけ

不安があるなら、何も持たずに捨ててしまえばエエんやと気付かされるでしょう。

もちろん、全員が全員「今だけを生きること」は出来ません。

しかし、何かしら思うことはあるはず。

深く考え、先の事は全て計画し実行するというスタイルも良いけど、流れに身を任せて生きるもの有りだと思えます。

オススメです。

ぜんぶ、すてれば
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Keisuke Kuribara
零細企業の代表 / ウェブマーケティング、コンサルティング、EC / 漫画と本が好き / 生物捕獲が趣味