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日曜日, 12月 15, 2019

不誠実な振る舞いは他人の感情を読みとれなくする。共感能力が極度に低い人へは注意を

嘘がバレなかった時でも、何か自分に害となることはあるのか。

2,588人の参加者が対象となった不正に関する複数の研究で、研究者は嘘をついた後に個人的な問題が生じるのは、『ピノキオ』だけでないことを発見した。

Journal of Experimental Psychologyで発表された最近の論文で、ミシガン大学のJulia Lee(ジュリア・リー)氏らは、不正行為が『共感性』を傷つけ、他人の感情を察知する能力を損なうかどうか調べた。

著者らの理論は、不誠実な行動を行うと共感性が低下し、結果として社会交流が困難になるというものだ。仮にそうであれば、不誠実な行動は人間関係を維持したり、仕事で協力する事へ大きな影響を与える可能性がある。

ある研究は、259人の成人を対象に、職場での不正行為の頻度を調査し、別の150人にコンピュータゲームで不正行為する機会を与えた。その後、参加者は共感性を測定するためにテストを行った。

テストは、俳優の目周辺を映したビデオを見させ、その俳優の精神状態を最もよく表す4つの感情のうち、1つを選択することだった。

結果、不正行為が多いほど不正確な回答の数が多かった。

ワルイージ
Photo by Ryan Quintal on Unsplash

なぜ、不誠実な行動や言動は、感情を読み取る力を損なうのだろう。1つに、『関係の自己解釈』と呼ばれる、社会関係の観点から自分自身を考える程度を減らすということがある。

結果として他人への注意や関心度合いが低下するため、不道徳な行為を正当化する可能性が高い。

実際、不誠実な行動を取った後は、人の目を見る事を避ける傾向にあり、『イカサマ師』は『対照群(誠実な人)』よりも社会的なフレーズを用いて自分自身を表現することが少なく、それが不正と情動の読み方の関係を説明した。

また、不正行為の影響を受けやすい人もいるようだ。

いい顔して悪い人の例。Via くろす速報

最後の実験でリー氏らは、自己調節と社会的感受性に関連する心拍数尺度の『迷走神経』に注目した。迷走神経の反応が高い人は、嘘をついた後に共感性が低下することはなかったが、反応が低い人は障害効果を経験した。

著者らによると、社会性に敏感な人々は、不誠実な行動の後でも他者の感情を読み取ることができるものの、社会的感受性が低い人々は、不誠実な行動の悪影響に対して脆弱であることを示唆しているとのこと。

不正を発見したかどうかにかかわらず、他者の感情に対する一般的な理解を低下させることによって、不正行為は大きなコストをもたらす可能性があり、すでに対人関係が困難である人にとっては特に深刻だ。

共感性が低く、他人を操ろうとする人には注意が必要である。

参照:Research Digest

Keisuke Kuribara
株式会社Propagation代表取締役。興味対象は、ビットコイン、大麻、ウェブ、金融、生物、心理など。金融から健康、テック、音楽など様々な事について執筆しており、このブログは月間10万PV程度となっております。自身のアウトプットや知的好奇心を満たすことが主な目的です。お仕事の依頼や相談などお気軽にお問い合わせください。
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